セネガルで一番大きな勢力を持っているのが、このティジャーニ(Tidiane)派です。
首都ダカールの北東 90km ほどの ティヴァワーヌ(Tivaouane)という町がその聖地です。
もうひとつの教団は、神秘主義の流れを汲み、近年勢力を伸ばしてきているムリッド(Moulid)派です。
こちらはダカールの東 190km ほどのトゥーバという町が聖地です。
サヘル地域のイスラム教は、宗教的指導者「マラブー」の権威が非常に強いことがその特徴です。
それは神秘主義的な傾向の強いムリッド派だけでなく、いわゆるスンニー派マーリキー学派に分類されるその他の多くの教団でも同様です。
そしてセネガルの場合、同じ教団内のマラブー間にはピラミッド型の厳格な階層構造があり、教団の頂点に立つマラブーが総カリフ長(khalife général)です。
マラブーは神秘的な力っていると信じられています。
そして一般民衆は、マラブーのコーランの詠唱で神の庇護や恩恵を受けたり、願い事を神秘的な力で叶えてもらう儀式の対価として、金品を贈ります。
今回リムジンを贈られたセリーニュ・マンスール=シは、セネガルで一番大きな勢力を持つティジャーニ派の総カリフ長ですから、政治的権力もあり、日常的にいろいろな高価な寄進を受けているのでしょう。
それでも、新聞記事になったように、このリムジンはさすがに異例の贈り物だったのでしょうね。
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