砂丘の上、星空の下 > 2006〜2008 > 2006年8月アーカイブ
涼しい風が吹くと木漏れ日が明るく揺れていた過去の傷跡を消し去るように
ゴレ島のパン屋
木立の道を海岸に向かって歩いていると木の枝の額縁の中青空と不思議な色をした海が見えた
そこをカモメが雨上がりを喜んでいるように飛んでいた
舗装道路の走行距離およそ1,500km未舗装道路及び道路のないところの走行距離、およそ1,000km総合走行距離、およそ2,500kmこれを長いと見るか、短いと見るか。
砂漠では、かつてラクダに「命」を託したこの砂漠への旅では、車に「時間」を託す
今回のルートなら車が壊れても命の危険はない人のいない砂漠に見えても半日も歩けば必ず人がいる
とは言え、車のスピードは、ラクダの10倍から20倍ありがたい、とても便利な道具だ
いつもより青い空雲が流れ大地は緑に覆われ満々と横たわる池に涼しい風がさざ波を立てている
雨期ののどかな風景
しかしその恵みを手に入れられるのは月が2度満ちた後
マリ中部の山塊
麓には木々が枯れないかと思うほど山からの水がなみなみと
ニジェール川の朝5時28分、日の出前静かに船が走ってゆく
生きるための営みが始まるISO1600、F2.8、手持ちでシャッターを切る一日の始まりの鼓動が伝えられただろうか
トンブクトゥに入る思い出の町は様変わりしていた
何千年も変わらない日干し煉瓦(土を練り固め乾燥したブロック)に土を塗っただけの手摺り
雨が降れば人が触れば少しずつ削られていく
狭い階段だけがセメントが塗られていたしっかりと登りまた降りるため
土に埋もれていた父の墓碑
墓の上の草を取る思い出がよみがえる
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