サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

セネガル再訪

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涼しい風が吹くと
木漏れ日が明るく揺れていた
過去の傷跡を
消し去るように

ゴレ島のパン屋

バマコの日々が終わり、やっと砂漠の旅の写真がみられるかと思われている方、申し訳ない。
バマコから急遽セネガルを再訪することとなったのだ。

早く北の砂漠に行きたいと思いつつ、バマコで弔問に追われている中、ダカールから1通のE-mailが届いた。
バマコに来る直前のダカールで、仕事関係の情報収集していた時、電話をかけた中のひとりからの手応えのある回答だった。

日本に帰ってから、出直していたのでは、時間も経費も日数も無駄になる。
マリでの休暇が終わってから私だけダカールに戻るか。
それでは、仕事とはいえ不在期間がさらに長くなり心苦しい。
そこで妻や弟に相談し、弔問が落ち着いてきたこともあり、砂漠に行く前に私だけダカールに行き、打ち合わせをし、現場を見てくることにした、
日曜日に出て火曜日早朝に戻ってこようと思ったがフライトはあるが空席がなかった。
しかし何とか土曜日の夜の便に空席を見つけ、実質3泊(土・日・月)2日(日・月)で火曜日までセネガルを再訪した。

雨のダカールへ

d0087256_18135296.jpg真夜中過ぎ、日が変わった13日にダカールに着くと雨だった。
2週間ほど前に立ち寄った時は、雨期の最中にもかかわらずまったく雨に降られなかったが、今度は着くなり雨に迎えられ、心配になった。
今回は町の中でなく、海岸線の現場を回らないと仕事にならないからだ。
しかし悩んでいてもどうにもならない。
ホテルに着くと、久しぶりに独りだけでぐっすり眠った。

市内散策

翌日は暑いくらいの快晴だった。
打ち合わせは夕方だったので、丸1日時間が空いたため、午前中はダカール市内を歩いた。d0087256_18143829.jpg

マリの首都バマコまで向かう国際列車の出るダカール駅

ゴレ島へ

午後は、奴隷の交易で悪名を馳せたゴレ島に出かけた。

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「ルーツ」のクンタ・キンテもゴレ島からアメリカに送られた。
ゴレ島には、そんな歴史とともに古い植民地時代の面影を建物が静かに居並んでいる。
ダカールに住んでいる頃、ダカール市内といってもいい、ゴレ島、アフリカ最西端のアルマジ、若者の避暑の島ンゴール島、そしてすこし離れたピンク色の湖(死海のように塩分が飽和しており泳がなくても浮けるだけでなく、バクテリアによって晴れた日は水面がピンク色になる)の近くの海岸が、私たち家族の週末のお気に入りの場所だった。
ゴレ島のコロニアル建築には魅せられつつ、いつでも撮れると思うが故、結局セネガルを離れるまで写真を撮っていなかったので、今回短い時間だが写真を撮りに出かけた。

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コメント(4)

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1枚目の写真がとても好きです。
皆の話す声が聞こえてきそうですね。
赤いシャツの子が持っているのはフランスパン?
暑い所では大きな木の下が憩いの場になって
木のありがたさを感じます。
ダカールはパリーダカールのラリーで名前は知っていますが、
意外とセネガルと言う国名はすぐに出てきません。
国際列車の写真があったら・・・見たい。
電車が好きなんで・・・(子供みたいですが・・・)
ゴレ島・・・ルーツなど奴隷の話に出てきますが、
名前を聞くだけで想像して胸がきゅ〜〜っとしてきます。
その当時の奴隷の方の気持を思うと・・・
ある映画の場面で「Give me free!」と言われたのも思い出します。
アフリカはもっと豊かになって欲しいですね。
飢餓に苦しむ人がいるかと思うと、
食べ物を廃棄する人もいる世界、
おかしいですね。
私もいろいろ考えさせられます。

SECRET: 0
旧フランス植民地だった国々は、たいていどこもフランスパンがとってもおいしいです。
セネガルのフランスパンはその中でも特に。
フランスパンは、町ではしっかり暮らしに根付いています。

国際列車、今回写真を撮りに行った日は来てませんでした。
マリでは、以前は駅や空港は写真撮影禁止だった(今はもう変わっているかも知れません)ので、駅に写真を撮りに行きませんでした。

http://www.seat61.com/Senegal.htm
↑このサイトにセネガル−マリ間の国際列車の写真があります。
こちらでご覧になってください。

SECRET: 0
こういったシンプルな建物っていいですよね。
複雑なヨーロッパ建築より美しく感じます。

ところで、jujubierさんってどんなお仕事をされているのですか?
日本国内だけではなくこんな場所でもお仕事って・・・・。
差し支えがない程度でけっこうですので教えていただければありがたいなと思うのです。

SECRET: 0
いわゆるコロニアル(植民地の)様式という、ヨーロッパの匂いのする建築なのですが、こちらの風土に根付いたシンプルな建て方、独特の色使いになっていますよね。
前からゴレ島の写真が撮りたかったので、今回時間がとれてラッキーでした。

私の正体(笑)については、inamokuさんのブログの方にカギコメで書いておきました。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2006年8月13日 18:01に書いたブログ記事です。

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