日が傾き、すこしずつ風景の赤く変わり始める中、ドゥエンザの町で舗装道路を左手に降り、北に向かう。
ここから先は未舗装の道だ。
かつては、轍も消えそうな道だったが、近年軍関係の工学部隊がドゥエンザからトンブクトゥへ向かう道を整備した。
ラテライトが盛られた道がニジェール川まで約190km続いている。
しかし、整備されたために交通量が増え、道は急速に悪化している。
大きな穴、水が溜まった窪地。
しかし何より嫌なのは、道が洗濯板のように波状に削られていること。
この上を走ると、車の振動が非常に激しい。
また、高速で走ると接地面積が小さいので、ハンドルが思うように切れない。
切り立った山塊を迂回
早くフェリーのあるニジェール川まで行きたいが、慎重に車を走らせる。
右手前方に、特徴のある山塊が見えてくる。

娘も、大きく切り立った岩壁に見入っている。

岩壁の中に、穴が空いていて、のぞき穴のようになっているところがあった。
このあたりの山塊には、穴居生活の遺跡が点在している。
岩壁の麓に、遠くから見ると白い綿のように点在して見えたものは、近づくと放されているヤギだった。
その近くには家が数軒あった。
山塊の西端を回り込むと、切り立った崖が遥か東まで連なっていた。
遠くの崖に沿うようにしばらく東へ走った後、道は北へと向かい始めた。
北へ、ニジェール川へ
ついに日が沈んだ。
しかしニジェール川はまだ遥か彼方。
北へ続く道をひた走る。
このあたりは、動かなくなった古く大きな砂丘の帯が東西に走っているようだ。
そのため、何度も何度も、大きな丘を越えては下る。
数ケ所、わずかな明かりが灯った村があったが、立ち寄らず車を走らせる。
夜10時過ぎ、固くて広い地面の広がるところに出た。
ニジェール川の岸辺だ。
フェリーの渡し場を探す。
ヘッドライトの中に、掘立て小屋が数軒現れた。
その前の広いところで、何人もごろ寝している。
近くに車も数台停っている。
近くの者に聞くと、夜のフェリーはないという。
仕方がない。
ここで野宿だ。
子供たちは、すでにドゥエンザで買った肉を車の中で食べている。
しかし大人はまだ何も食べていない。
粉ミルクを水で溶いただけの遅い夕食を取る。
そして、持ってきたビニールのゴザを地面に敷き、シーツのような薄い木綿の毛布を被り横になった。


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すごい強行軍ですが、車酔いとかされないのですか?
揺られて乗っているだけで疲れそうですね。
交通標識150mは何を表しているのでしょう?
>粉ミルクを水で溶いただけの遅い夕食を取る
ダイエットには良さそうですが、お腹は満たされるのでしょうか?
ドキュメンタリー映画にできそうですね。
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ずっと読んでると距離の感覚がおかしくなりそうです、さすが大陸です(笑)
ボクも年間3万キロ以上は走るので周りから驚かれますが、その比じゃありませんね。
それにしても見るもの、読むもの全てが未体験ゾーンで引き込まれて仕事を忘れてしまいます(^_^;)
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隣町が50km以上先だったりします。
病院から100km以上離れた、水道も電気も電話もない村でマラリアで40度近い熱で倒れた時は、何日先に車が来てくれるかわからず、さすがに心細かったです。
自分の車で3万kmはすごいですね。
私はその半分くらいかな。
日本国内の移動では、飛行機や電車を使う機会が増えました。
必要なら行った先でレンタカーを借りた方が効率がいいですものね。
仕事とプライベート合わせればなんとか3万キロ走ってるかな。
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biwakokayoさん、
そういえば誰も車酔いしませんでしたね。
みんな長距離の移動に慣れてるからかな。
標識は、「150m先で左にカーブ」
あの夜は、さすがに早朝から真夜中近くまでの長旅で、みんな食欲よりも睡魔に負けました。
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オーストラリアのエアーズロックに行った事があります。
そのそばにあるマウントオルガに似た光景ですね。
どこまでも広がる平地にそびえる岩は本当に不思議ですよね。
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いなやん、
モーリタニアには、グランドキャニオンみたいなところがあります。
サハラサ砂漠、素晴らしいですよ!
と言いつつ、私は南北アメリカ大陸もオーストラリア大陸も未経験です。
ハワイも行ったことありません。
大自然の素晴らしいカナダやニュージーランドにはいつか行ってみたいです。
でもその経済的・時間的余裕があったら、きっとサハラ砂漠に行ってしいそうですが(笑)