サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

人を撮る

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人を撮ることが好きだ。
しかし日本は、人の写真がとても撮りにくい。

サハラでは、風景より、人の写真を遥かに多く撮った。
落ち着いたゆっくりした仕草
無限の包容力を感じる会話
乾いた砂漠の中のオアシスのような潤んだ瞳
砂漠の厳しさに晒され、年輪のように刻まれた皺
砂と陽射しに擦り切れた衣服・・・
そんなものに限りなく魅かれ、憑かれたようにシャッターを切った。

写真を撮る前、
「写真を撮らせて下さい」
と何の躊躇いもなく言葉が出た。
あるいは無言のアイコンタクトで、写真を撮る了解を得られた。

しかし日本では、
「撮っていいですか?」
と声がかけ辛い。

眼と眼が交わす時間もとても短くないか。
瞳を見ると、目をそらされることが多い。
子供以外、アイコンタクトでコミュニケーションがとりにくい。

子供を撮ると不審者と、女性を撮ると痴漢と間違われないか。
そんな怖さも感じる。
肖像権についても気を使う。

人の写真が撮りたい。
しかし人が撮りづらい。

アフリカだけでなく、度々訪れているフランス、中国、ベトナムなどでも、日本ほど窮屈な気持ちは感じたことはない。
所詮旅人という気楽さ故か。

それともやはり日本には、人の写真が撮りにくい何かがあるのだろうか。
ひとの写真が撮りにくい、そう感じるのは私だけだろうか。

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コメント(9)

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おはようございます。昨日はありがとうございました。
彼らの希望で、こちらのページに書き込みしたのですが、
ブロックされていて、書き込み出来ませんでしたので、
私のページにて、お返事が書いてあります。
ところで、私は、何の迷いもなく、いろいろな人に声をかけています。
おかしいでしようか?普段から、撮影に出かける時は、わざわざ、
カメラマンジャケットを着て、それなりの格好を、、、ホホホ。
皆さん、今の所、100%の確立で、ノーと言われた事はないです。
むしろ、綺麗に撮って欲しいと注文されるぐらいです。
ただ、まだ私の場合、jujubierさんほどの腕もなければ、人生経験も
無いので、完璧なポートレートが撮影出来るまでは、時間がかかりそうです。

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初めましてー
先日は、私のブログにお越し下さりありがとうございました^^

日本で人の写真を撮ること、難しいですね
声かけをしようとしても、その反応が怖くてなかなか声かけができずにおります
もっと自信を持って、声かけすればいいのだと言い聞かせるようにしているのですが・・・
肖像権の問題、特に子供や若い女性には気をつかいますね

リンク、ありがとうございます
私もリンクさせて頂きますね^^

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イベント(お祭りとか)以外、あまり「人」を撮ったことがないので、何とも言えませんが・・・
他人にカメラを向ける時には、一声かけますね〜。すると、そこから会話が生まれて、それも楽しみのひとつです。
♀だから、怪しまれない・・・という利点もあるかもしれませんが^^*
どんな人を撮りたいのかで、いろいろ方法もあるんじゃないでしょうか?
ワタクシの場合、身近な人間(姪っ子)で、目下練習中・・・。肖像権は剥奪(爆)←本人が喜んでますから〜^^;

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人の写真を撮るのは女性のほうが怪しまれないし、
楽にお願いできます。
それも田舎の方がいいです。
都会の方は忙しそうに無表情に歩いているから・・・。(笑)

サハラの人たちのお顔を拝見していて、
私も撮りたいと思います。
魅力的なんです。
何が・・・でしょうね。
撮りながら考えてみたいです。(笑)

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うーん。
男性の髭正さんは、やはり同じように感じていらっしゃるようですね。

しかしかよちん、keikono2さん、かよさんのコメントを読むと、
私が引き過ぎているのかな、
私が日本人とのコミュニケーションが下手なのかな、
とも思い始めています。

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*髭正さん、コメントとリンク、ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。

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*keikono2さん、
そう、私も日本でのスナップとボートレート、身近な家族から始めてみようかな、と思っています。

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確かに難しいです。
何かイベントの時とかなら声も掛けやすいし撮りやすいけど一般の方に撮らせて下さいというのは勇気が要りますね。
女性と男性とでは相手の警戒心が全然違うから女性の方がずっと有利ですね。
あとは男性でも爽やか系ならかなりいいのかも。(笑)

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*いなやん、
かよちんのように、いかにもカメラマン、という格好をしているといいかも知れませんね。
でも似合わないだろうな>自分

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2006年12月13日 07:07に書いたブログ記事です。

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