日曜日。中国(蘇州)出張の最終日だ。帰国便は夕方5時頃。仕事は前日までに終わっていたので時間ができた。 先方からは「ゆっくり起きられ蘇州を9時頃に出て、空港に行く前に上海の町で観光と買い物はどうですか」と提案された。運転手と通訳も付けてくれるという。しかし上海の町は何度も訪れているし、仕事以外で先方に貴重な休日の時間を使わせるのは心苦しい。 「午前中は町を散歩でもしてのんびりしています。飛行場まではバスとタクシーを乗り継いでひとりで行けますから結構です」 と日曜日のアテンドを断ったが、先方も飛行場までは必ず送らせてくださいと譲らない。 空港に2時間前着、蘇州から上海まで約2時間として、蘇州を午後1時に出ればいいだろう。折衷案で、午前中はひとりで自由行動、午後1時にホテルで待ち合わせして上海の飛行場まで送っていただくことにした。
実は空いた時間に行きたいところがあった。 江蘇省江南には水郷古鎮として有名な町が蘇州のほかにもいくつもある。その中の周庄(周荘)か同里をぜひ訪れてみたいとかねがね思っていたのだ。ホテルで尋ねると周庄を勧めてくれた。レンタカーを借り、朝7時に蘇州出て周庄に向かった。 わずか3時間あまりの滞在だったが、ゆったりとした時間の流れの中を歩き、話し(身振り手振りだが)、写真を撮ることができ、行ってよかった、と心から思える旅になった。
蘇州でも周庄でも曇り時々小雨という状況で、雨が降っている時はM3とレンズにタオルを掛けていたが撮影時には濡れることもあった。後から湿り気はしっかり拭き取ったが・・・ちょっと心配 蘇州では、雨の中でレンズ交換する気になれず Summilux 50mm f/1.4 (2nd) 1本だけで撮った。しかし折角持っていったからと周庄では C Biogon T *4.5/21 と Summicron 35mm f/2 (8枚玉)を取り出してみた。だが使ったのはそれぞれ3枚ほど。残りはすべて Summilux 50mmで撮った。 私の第二世代のSummilux 50mmは強い個性はないが、モノクロでも意図したイメージに近い形で目の前の光景を素直に切り取ってくれる、安心して使えるレンズだと感じた。 歩き回る旅にはM3と50mmのレンズ1本だけで充分かもしれない、そんな風に思えた。
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