サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

伝えたいこと、残したいこと

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写真に
心をのせて
伝えたい

何かを伝えたい、何かを残したい。

シャッターを切ることが、今の自分にできる精一杯のことだと思うから、
だから写真を撮り続けているのかもしれない。

  遊牧民的人生 a Life as Bedouin、2006年 12月 28日「無題」から

lockquote>趣味は何かと尋ねられたら、「写真撮影」だと答えることにしているが、
でも実のところ、写真を撮ることを趣味という風に捉えていない自分がいる。
  出典:同上

一生かけてやり遂げたいと思うことや
自分にとっての生きがいが
必ずしも生計を立てるための仕事だけとは限らない。

例えば、私にとって
・サハラ砂漠の遊牧民たちの暮らしについて、彼らと一緒に考え、行動していくこと
・彼らの暮らしの変容を記録に残すこと、紹介していくこと
は本業ではないけれど、ライフワークだ。

そして、そこから派生した写真、サハラに限らず自分の周りを見つめる眼を持つことは、
今、自分の中で大きなウェートを締めている。

しかし趣味が、
「専門家としてでなく、楽しみとしてする事柄」(広辞苑)
であるなら、自分のサハラ砂漠の遊牧民との関わりについて、趣味という言葉を使うことには確かに抵抗を覚える。
サハラ砂漠の遊牧民と費やした時間の長さ、それによる経験と知識は、日本のどんな専門家にも引けを取らないと思っているから。

一方、写真はここ1年、時間と金を掛けているが、まだ趣味の入り口に立っているに過ぎないと自覚している。
それでも、写真を通して自分を表現したい、何かを伝えたい、という気持ちはとても強い。

見る人の心のうちにある何かを呼び覚ますような、
10年後の誰かに大切な何かを思い出させるような、
そんな写真が撮りたい。
私には撮ることができるのだろうか。
  出典:同上

5年後、10年後、生きていれば写真を撮り続けているだろう。
その時、私はどんな気持ちで、どんな写真を撮っているだろう。
今より、心を伝えられる写真が撮れているだろうか。

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コメント(7)

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TB、そして記事内での紹介、ありがとうございます。

私にとって、ベドウィンたちとの出会い、そして今でもその関係が続いていることは、
大げさかもしれませんが、運命だと思っています。
写真を撮ることも、その延長にあるのかもしれません。
この世のすべてはいつか消え行く儚いもの、そう思う自分がいて、
でも、残さなければ、伝えなければ、何のための人生なのかと考える自分もいて。

写真に出会えたことも、また運命なのかもしれませんね。

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きれいな写真ですね!!
サハラ砂漠の話も面白いし・・・
浮いているこれは医師ですか?ビー玉ですか?

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こんばんは~。テンプレートも変わって、気分転換でしようか?ホホ。
老いが近づいて来ても、満ち足りた人生を送っている人の9割は、
文化に親しむ事を知っている人、している人だそうです。
いわゆる、老後、又は、定年後、自分が文化、異文化に関わっているか否かで、心豊に過ごす術を知っているらしいです。
ずうっ~と、なが~く、親しむ事が出来たら、とても素晴らしいですね。

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>>趣味という言葉を使うことには確かに抵抗を覚える。

日本語の捕らえ方って人それぞれだと思うのですが、私は趣味って言葉が好きです。
爺様になるまで生きていられて「なんで生きてんの?」と問われたら「趣味で」と言いたいです。
趣味は楽しいことって意味だと思っています。意味があると感じること、生き甲斐を感じられる事。

自分にとって意味が在ると思える事をしていたいと思います。
それが他の誰かにとっても「お、それ好いね」なんて思って貰えるようであるなら
写真や詩を人生の少しの間だけであったとしてもblogで公開していたことを嬉しく思います。

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*たけやん、運命の中で、自分の出来ることを精一杯やろう。
そう、思っています。
それは、沼にもトコトン潜るということなのでしょうか(爆)

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*メノガイアさん、コメントありがとう。
水の中にあるのは陶器でしょうね。
銀座から新橋まで歩いている途中の店先で見かけて、きれいだなと撮りました。

SECRET: 0
*ショーリさん、
言葉のとらえ方は人によって千差万別。
ましてや文化と言語の違う人の間では、ズレも大きくなります。
しかし、妻とは毎日そんなズレを楽しんでいます。

自分の好きなことが、人の共感を得られると、本当に嬉しいですよね。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2006年12月28日 06:52に書いたブログ記事です。

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