サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

砧声(ちんせい)

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ドゥンカ ドゥンカ
ドゥンカ ドゥンカ
通りに響く音に導かれ、小屋の中を覗くと
男たちが砧(きぬた)を打っていた

1999年2月17日、Bamakoにて

染めた布に色が馴染み艶が出るように、砧の上の布を槌で打つ。
日本でも、かつてはそうして布を打ち和らげていた。
それを知ったのは、マリでこの光景を見た後だった。

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コメント(6)

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こんばんわ。
高校の漢文で、"砧を打つ"というフレーズがあったような気がします。
もう思い出せませんが(^^;

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↑の方の意見に一票。
遠い過去の話ではあります。

この若者達の肉体感素敵であります。

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*j_capacityさん、

萬戸擣衣聲(万戸衣を擣[う]つの声) 李白 
月苦風凄砧杵悲(月苦[さ]え風凄じくして砧杵[ちんしょ]悲し) 白居易
「打砧」とストレートにある漢詩見つけられませんでした。
日本では
碪(=砧)打て我に聞かせよや坊が妻 松尾芭蕉
がありました。
また、砧を打つシーンを描いたものでは、百人一首にも含まれている
み吉野の 山の秋風 小夜(さよ)ふけて
ふるさと寒く 衣打つなり
 参議雅経 新古今集
も有名ですね。

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*ひらりんさん、
この作業とても大変です。
毎日穀類を搗いている西アフリカの女性たちも腕の筋肉すごいです。

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日本の古典には砧がよく出てきますが、音はかなり大きいのですね。今でも、同じような方法で使われていることに新鮮な驚きを感じました。

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*mimishimizu3さん、
マリの砧打ちは、大きな音です。
中国や日本の詠を見ても、やはり同じようですね。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年4月 6日 05:35に書いたブログ記事です。

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