到着

セントレアには、エミーレーツ機の到着１時間前に着いた。
空港に入る直前、高速道路から、伊勢湾を挟んだ対岸（三重県側の海岸）にかなり濃い黄色い帯が見えた。
黄砂があんな風に見えるのか。
空港に着くとさっそく、屋上のスカイデッキの一番先端まであるいて、対岸を見た。

しばらくそこで、離着陸する飛行機をみていたら見覚えのある機体が降りてきた。

（35mmではここまで大きく写せずクロッピング）
定刻より30分以上早い。
早く来てよかった。
さっそく到着ロビーへ降りる。

次々と乗客が降りてくるが彼はなかなか表れない。
出てくる乗客が途絶え、心配していると携帯が鳴った。

空港内の入国管理局からの身元確認の電話だった。
滞在期間が長いので、就労目的ではないかと不審に思われたようだった。
妻との血縁関係、渡航の目的などを説明すると、係員に了解していただけた。
それから数分してようやく彼が出てきた。

ほかにもイラン人とアラブ系の２人がまだ足止めされていたという。

私の携帯の番号は、入国管理局が自宅に電話し、自宅にいた息子が伝えたそうだ。
息子の日本語が「使える」レベルになったことが嬉しかった。
いとこにも、
「息子のお陰で連絡がついて出られたんだよ」
と説明。

彼には、一度マリから日本まで、息子の帰国に同伴してもらったことがある。
ちょうど娘が生まれる直前だった。
あの時も、彼は成田で同じような目に遭っていた。
娘は10歳。
あれからもう10年後経ったのか。

彼は無事に日本に着いたが、スーツケースはドバイでの乗り継ぎに間に合わなかったようで未着。
みやげの大半はもうしばらく我慢（笑）

お茶を飲み、彼が持ってきてくれた今年の砂漠のフェスティバルの宣伝用DVDを見ながら、夜は更けて行った。
妻はトゥアレグの音楽にあわせて、とても楽しそうに踊った。
あんなに嬉しそうに踊っている妻を見るのは、去年の夏以来だった。
私も一緒に踊っていたので写真はなし（笑）