5月11日、強い風の吹く日だった。
夜、出張から戻ると、一泊だけの外泊なのに娘がずいぶん甘えてきた。
家にはマリからのお客(妻のいとこで義妹の旦那)が滞在中。
いつもにも増して家の中は日本らしくない(笑)
私がいないと、娘は家では日本語を喋る機会がまったくない。
そんな所為だろうか。
外で何か食べたいと娘が言う。
もう夕食が作ってあるので、妻とお客は残り、息子と娘と私の3人でうどんを食べに出掛けた。
帰る頃には夜も深まり、夜の空気がとても冷たかった。
車の暖房をしばらくかけ、程よいところでそれを止めた。
娘「寒くないけど暑くない。暑くないけど、ぜんぜん寒くない。ちょうどぴったり。すごく気持ちいい」
私「それはきっと幸せを感じているんだよ」
娘「うん。あのね、お父さんに怒られていても、私、幸せを感じる」
すぐに車を停めて、後ろの座席の娘を抱きしめたいと思った。
家に戻り、真夜中近くまで子どもたちと遊び、幸せな週末を楽しんだ。
翌朝、みな寝坊。
まだベッドにいる娘に話しかける。
私「今日は天気が良いから、みんなで御在所に行こうよ。ロープウェイとリフトと山の散歩はきっと楽しいよ。お客さんに日本の山を見せてあげよう」
娘「行きたくない・・・」
私「怒られても幸せを感じられるんだから、行きたくなくても、行ったらきっと幸せだと思うな」
娘「幸せだけど、行きたくない気持ちが強い」
しかし妻の説得で、娘はドライブに付いてきた。
そして、山頂のリフトを一番喜んだのは娘だった。
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いい話ですね。
独身の私には、うらやましいです。
自分の子供のころには、そうだったかもしれない、と思い出しました。
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体温なんですよね。親子の体温。ぬくもりってヤツですね。そして愛情というカタチが表れ、愛おしくて、美しく輝いて、丸みを帯びた想い出として深く刻まれて行く、目を閉じても見える程。心の写真機はそう感じます。
いいなぁ〜うらやましいなぁ〜。
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うー... 子供の小さい頃を想い出す...
今じゃ,生意気なことばかり言いやがって...
まあ,そういう記憶を作ってくれたことに感謝ですね.