石垣島に行き、カメラを持って早朝の海岸を散歩しながら戸惑った。
目の前にはきれいなエメラルドの海と白い砂浜が広がっている。
しかし、何とはなく写真を撮りたいという強い気持ちと裏腹に、そんな美しい風景が撮りたいものでないことに気が付いたから。
海は確かに美しいけれど、サハラ砂漠で写真を撮っていた時のようなワクワクする高揚感がなかった。
去年の夏は砂漠で写真を撮っていた。振り返ってみるとそれから1年、この島国日本にいて今までまともに海の写真を撮っていない。
10数年前、海のきれいなセネガルに4年間住んでいたが、その時も海の写真をほとんど撮らなかった。
海(や山)という自然そのものを撮るのがとても苦手だ。
風景そのものを、強烈に撮りたいと思う気持ちが私はないようだ。
追記(2007.08.04)
たけやんが、ブログで砂漠と海について書かれている。
主旨は違うが、海の苦手な遊牧民同士の共感からトラックバックさせていただいた。
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jujubierさんお帰り!お土産の写真楽しませてもらってます。
>海(や山)という自然そのものを撮るのがとても苦手だ。
>風景そのものを、強烈に撮りたいと思う気持ちが私はないようだ。
同感、同感、激しく同感です。私も海のきれいなセネガルで延べ2年半生活し、海と山、両方に歩いていける神戸に住んでるけど、純然たる「景色」として撮る気は起きないです。
私にとって「ワクワクする高揚感」を感じるのは、そこに生活者の気配(人間の息吹)が感じられる被写体(風景)です。
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*MJOさん、
共感いただき嬉しいです。
MJOさんもきっとそうだと思いますが、風景写真を決して否定しているわけでも、テーマに決して優劣をおいているわけでもないんですよね。
例えばsnowy-sceneさんやNATUREAさんの風景・自然写真には、ただもう圧倒され、感動しています。
でも自分が撮りたいものが違うんですよね。
そういう性分なんでしょうね。