サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

L'encens d'Oman(我が家へ) 01

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妻への土産のひとつ、乳香

アラビア語でLuban、英語でfrankincense。
6000年前のエジプトの墳墓から埋葬品として発掘されており、この頃にはすでに香として使われていたらしい。
古代エジプトや古代ユダヤでも神聖な香として用いられた。
東方の三博士がイエスに捧げた3つの贈り物の中にも乳香がある。
アラブ・イスラム圏、中東から西アフリカでは、今も日常よく使われている。

金曜日の夜、何事もなく・・・とは言えないが(詳しい事はまた)、とにかく我が家に戻った。
家に着くなりいつものように、妻と子どもたちが一斉に
「こんなことがあったのよ!」
「旅はどうだった?」
「おみやげは?!」
と報告と質問と催促の同時攻撃。
フランス語と日本語の会話を三つ同時に聞き分けて、公平に答えるのは何年経っても難しい(笑)
しかし家族に愛されていること、そして家に帰ってきたとしみじみと実感する瞬間だ。

妻への土産は乳香を2kg、ヘンナを1kg、99の珠のついたタスビーフ(イスラム式の数珠)、それからフランス語のエジプト料理のレシピ本。
エジプト料理のレシピは、妻のためというより自分のためか(笑)
息子には、ナツメヤシとピスタチオと旅の途中で買って使っていたKiplingのショルダーバッグとエミレーツのアニメティグッズ。
娘には、海外に行く度にひとつずつ買っているSwalovskiの小さなクリスタルとエジプトのコイン。
その他にカイロで買ったパピルスに書かれたアラビア語。
これは居間の壁に飾った。
それからドバイの大きなナツメヤシ。
会社へはこれもドバイで買ったチョコレート。
他に友人に頼まれていたGSMの携帯がひとつ(海外用でこれも最後にドバイで買った)
自分への土産は、
・ヨルダンで買い、ラクダに乗っている時に使った赤白で房付きのカーフィーヤ
・ヨルダンのワディ・ラムの砂丘の砂
・UAEの砂漠の砂
・アンマンとカイロで買ったいろいろなスパイスのサンプル
乳香、ヘンナ、砂、スパイスなど重いものが多く、カメラ機材も充電器や未使用フィルムなどを入れたため、帰りのスーツケースはドバイでは22kgになっていた(笑)

妻は乳香を受け取ると早速焚いていた。
とても喜んでいる様子を見て、買った甲斐があったと見ている私も嬉しくなった。

土曜日は仕事(疲〜)
夜はメールをチェックと写真の整理。

日曜日は昼近くまで寝てから、楽しみにしていた女子マラソンを見た。
それから居間のソファで妻の膝枕で横になり、不在の間の出来事を聞いたり、旅の話をしたり、子どもたちとたわいのないおしゃべりをしたり。
その後、私は居間にパソコンを持ってきて出張報告の整理や旅先でお世話になった方たちへのお礼のメール書き。
妻はヘンナを練って、手に模様を描き始めた。
ヘンナは日本では毛染め用染料としてよく知られているが、アラブやトゥアレグの女性はこれで手足に模様を描く。
すると赤いタトゥーのようになるが、皮膚のたんぱく質に反応しているだけなので2週間ほどで自然に消える。
見ていた娘も、自分の左手の掌に模様を描いていた。
この夜ようやく約4,000カットの写真の整理を終えた。

月曜日は仕事の後、既に夕食を済ませた子どもたちは家に置いて妻とふたりで名古屋のMEIDI-YAへ。
パームオイルとクスクスが目当てだったが、その他いろいろ買い込んだ。
それからふたりでモロッコ料理を食べに行った。
食事をしながらまた妻にいろいろな旅の話をした。
ここでふと気が付くと、日本に戻ってから一度も和食を食べていない(笑)
このモロッコ料理以外は帰ってきてから妻のマリ料理ばかり。
実は旅の間に、他の方たちの要望で日本料理を3度も食べた(涙>何故泣く?)せいか、帰国してから日本料理が食べたいとは全然思わない。
妻の料理は旨いし(ヨイショ!)
子どもたちのためにラムソーセージとケフタ・カバブをテイクアウトして帰宅。

さて、帰って来てブログを書こうとエキサイトブログにアクセスしてみると、半日ほどメンテナンスが行われたらしいが、その後また不具合が続いている模様。
画像が表示されない。
画像のアップロードにも問題があるらしい。
そこでこの文章を書きながらしばらく様子を見る事にした。

先程アクセスしてみると画像も問題なく表示されている。
では、旅の報告を始める事にしよう。
しかし撮った写真が多いので、まとめても全30回くらいのシリーズになりそうな予感(笑)

追記

荷物の重さ当てクイズの賞品は2〜3日中に発送の予定。
当選者の方、もうしばらくお待ちを!

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コメント(22)

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無事に帰られた様でなによりです。
報告楽しみにしています。(^_^)

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お帰りなさい。
4000カットの作品・・
今からワクワクしています♪

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お帰りなさい!
exciteのメインテナンス、やっと終わりいつものように使える様になりました。
ところで、jujubierさんはM8でお使いのレンズは6-bitコード化されてるのです
か?いつも見てるphotoは凄く自然なcolorですね。もしかしてRAW撮影ですか?

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 お帰りなさい、すごいお土産ですね。で、私達にはもちろん旅の写真 (^_^)。
 乳香、名前だけは聞いたことがあります。どんな匂いがするのかしら?。
 旅行中に日本食というのは、分かる気もします。私も歳のせいか、モロッコ旅行の時は日本食が恋しくなりました。和食が食べたくないなんて、やはり日頃の食習慣ですねー。

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ご無事で何よりです。
写真楽しみにしています。

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お疲れ様です!どうでしたか〜中東のたびは?
また楽しみにしています♪

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お疲れ様でした。

>>何事もなく・・・とは言えないが
アラブですよ、何事もなく帰してくれるわけないですから(笑
全30回のレポート、楽しみにしてますね〜。

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お帰りなさいませ(_ _)
土産話と4000カット!の写真、楽しみにしてます!

お疲れ様でした、ご無事で何よりです。

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おかえりなさい(^-^)
このお写真、かなり好きです!
またのちほど
ゆっくりお邪魔いたします♪

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終わってしまえばあっという間ですね。
たくさんのお写真、整理が大変だったでしょう。
見せていただくのが楽しみです。

乳香・・・どんな香りがするのか気になります。
すぐに焚かれて・・・こういう風にされると嬉しいですね。

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*いなやん、
報告、ぼちぼちやっていきますね。
明日は朝6時から岡山に日帰り出張です。
いただいたコメントに返事を書いたら寝よっと。

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*ave999さん、
4,000カットといっても質は・・・
でも気に入っている写真も少しはありますので(言い訳)

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*farfarsideKさん、
現在の手持ちレンズで6-bit codingされているのはノクチだけです。
6-bit codeが効果を発揮するのは、
1. 広角レンズにIRカットフィルターを付けた時のシアンドリフトの解消
2. 撮影時のレンズ情報の記録
の2点だと思います(違っているかも)。
以前は広角レンズにテープを貼ったりマジックで書いて疑似的な6-bit codingをしていましたが、
・レンズ交換していると、テープがズレたり書いたものが擦れてしまう
・50mm以上のレンズでは2以外のメリットがない(2もかなり便利な機能ですが)
ということで、砂ジャリジャリの中でフェイクの6-bit codingを直すのも面倒でこれは全て取り払って持っていきました。
個人的に赤外線によるマゼンタ被りはかなり気になりましたが、画像周辺シアンドリフトは周辺減光と同じレンズの癖として個人的には許容範囲です。

M8では基本的にRAWで撮っています。
今回、先に書いた電源周りのトラブルから一部JPEGで撮ってしまいましたが・・・
これは
・M8のWBの信頼性がかなり低い事
・撮って出しでなく、デジタル現像でのWB、露出、コントラストなどを調整は「あり」と思っている
からです。

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*マサエ。さん、
乳香の匂いはぜひ我が家に遊びにきて、嗅いで見てください!
火曜日の夜もおいしいマリ料理でした。
未だに日本食食べてません(笑)

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*Kazuさん、
写真はワディ・ラムと、カイロの町にご期待下さい。
う、プレッシャー・・・

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*travelsterさん、
楽しかったですよ〜
とっても。

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*たけやん、
> アラブですよ、何事もなく帰してくれるわけないですから(笑
いや、アラブ人たちの行動は想定の範囲内でしたよ。
それを逸する程の大物は今回いませんでした。
残念ながら。
ワディ・ラムで、良い意味での不測の出来事はありましたが(うふふ、謎)

それより、本隊の方たちとの合流後に、私はたびたびカルチャーショックを受けました(爆)

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*tnakammさん、
質より量で、むむむむむ
でもお楽しみに!
あ、また自分にプレッシャーが・・・

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*杏さん、
写真、気に入っていただけて嬉しいです。
これからもどうぞよろしく!

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*かよさん、
まだ旅の余韻は残っています。
帰ってきた直後は、旅の日々と、日本の暮らし、どっちが現実か分からないくらいでした(笑)

写真の整理といっても、Ligthroomというソフトで全部見て、日付と場所で分け、レンズ情報を書き込み、レーティングするだけなんですが、枚数が多くて時間がかかりました。

乳香、ぜひ匂いを確かめにいらしてください。

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アロマオイルのフランキンセンスしか使ったことがないのですが、
アラブは香炊きが日常的みたいですので
写真のものみたいに、原型のものを炊いたら
気分が良いでしょうねぇ〜。

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*gangnekoさん、
今回買ってきたオマーンのものは、これまで使っていたマリのものとはちょっと香りが違います。
とても上品で優しい香りです>贔屓目(笑)

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年11月20日 00:05に書いたブログ記事です。

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