サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

グンダムにて

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何千年も変わらない
日干し煉瓦(土を練り固め乾燥したブロック)に
土を塗っただけの手摺り

雨が降れば
人が触れば
少しずつ
削られていく

狭い階段だけが
セメントが塗られていた
しっかりと登り
また降りるため

トンブクトゥからグンダムまでの道は、以前は砂が多く、スタックしそうなところが何か所もあった。
しかし、相変わらず未舗装のままだが、しっかりした走りやすい道になっていた。
ドゥエンザからトンブクトゥまでの道は、軍の工兵部隊が整備したものだ。
しかしこのトンブクトゥからグンダムまでの道は、民間業者に整備を委託して作られたものだそうだ。
この道は、洗濯板のようなガタガタがなく、安心してスピードを出せる。

右手(北側)に北に延びる山脈の近づいてくる。
その山脈の南端が大きく見えてくると、グンダムに来た、と実感する。
かつては2時間半ほどかかった約100km弱の距離を、1時間ほどで走り終えた。

町の中心を通り過ぎ、姉夫婦が引っ越した川の南側の地域に向かう。
川を渡る、枕木のような木板を並べた橋も立派なものになっていた。
渡るたびに、木の板が動き、カラカラカラ・・・と音を立てていたのが懐かしく思い出される。
ここグンダムで、父、母と1年近く暮らした。
父からはたくさんの昔話を聞き、諺を集めた。
母のおいしい料理を食べた。
そんな遠い日々が懐かしく思い出される。

姉夫婦の家に着くと、姉夫婦やその子供たち、他の親類たちが車を降りる前から挨拶を始める。
広い居間に荷物を入れてもらい、壁際に並べられたマットレスで体を休める。
新しい家(といってももうたてて数年経っているが)は、庭も広く、家の作りもゆったりしていてとても快適だ。
昨日の早朝バマコを出てから初めて一息つけた気がする。

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ヨーグルトを飲み、肉を食べ・・・
昼はトンブクトゥ地方の有名な郷土料理ファカホイ。
サグマトン(ほうれん草とマトンのカレー)のような感じの、モロヘイヤとヒツジ肉の煮込みをご飯にかけたもの。
娘の大好物。
おいしそうに食べていた。

久しぶりに素焼きの瓶の水を飲む。
冷たくておいしい。

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妻の姉の旦那。
小学校の校長。
一時期、この地域に井戸を掘っているアメリカのNGOの地域代表をしていた。

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食事の支度をする姪、娘の従妹だ。

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姉夫婦の家の屋上から北東を望む
手前の河岸が畑になっている。
右奥が町の中心。

町の南の端

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このページは、Yoshinori FUKUIが2006年8月18日 13:53に書いたブログ記事です。

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