おいしい食事の後は、テントの中で、いろいろな話をして過ごした。
テントの中では、男だけのグループ、女だけのグループになって話が弾んでいる。
そしてそのふたつの車座の間を、子供たちが行ったり来たり。
お茶を飲みながら、家畜のこと、牧草のこと、親類たちの消息、私たちの旅のことなどを話していると、あっという間に3杯目のお茶も飲み終わっていた。
名残惜しい。
しかし、湿った雰囲気は砂漠に似合わない。
別れを告げ、この旅の最後のテントを離れた。
テレ湖を通り過ぎ、グンダムに入る手前で、迫ってくる砂嵐が見えた。
テレ湖へ続く枯れ川を横断してグンダムの町に入ろうとするが、来る時にはまだ一滴も水がなかったこの川に水が流れ込んでいた。
ここ数日の間に、ニジェール川からグンダムに続く支流の水位が上がったため、流れ込んできたのだ。
川の南側に沿って回り道をする。
グンダムに着く前に砂嵐がやって来た。
しかし、幸いそれほどひどい砂嵐ではなかった。
砂と風の後、小雨が降り始めた。
小雨の中、グンダムの姉夫婦の家に立ち寄り、別れを告げた。
そして、トンブクトゥへ。
日没近くにトンブクトゥに着いた。
数件のホテルは満室だったが、なんとか空いている部屋を見つけた。
2階のテラスにテーブルを出してもらい、トンブクトゥの町の外を見ながら夕食。
外の空気がとても心地良い。
料理は、オムレツ、グリーンピースと揚げ魚。
久しぶりに肉と乳製品以外のものを食べた。
電灯の明かりはレレ以来。
ベッドやクーラー、というより室内で寝るのはバマコを出てから初めてだ。
久しぶりのベッドでぐっすり眠った。
(2枚目はEF70-200mm F2.8L IS USM + 30D)
SECRET: 0
ぐっすりと眠れたでしょうね。
想像できますよ。
写真の男性は別れを惜しんでいらっしゃるのでしょうか?
悲しいお顔に見えますが・・・。
次はいつ会えるのかもわからない別れは辛いですね。
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はい、ぐっすり眠りました。
でも、精神的には、
「砂丘の上、星空の下」
で眠り、起きるのが最高です!
冗談を言いあっていても、ふと、こんな表情がよぎることがあります。
憂いや寂しさというより、Serenite(フランス語で穏やかさ)という言葉が近い雰囲気です。
砂漠の自然の大きさやそこでの人の営みの厳しさよりも、そういう暮らしの中の静かな雰囲気を写真に撮りたいと思います。