サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

救い

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車の中に歌が流れていた。
日本を離れ、アフリカに赴任した若い医師。

僕はやはり来てよかったと思っています
辛くないと言えば嘘になるけどしあわせです

 〜さだまさし「風に立つライオン」〜


隣に座っていた娘がぽつりと言った。
「うん、私もそう思った」

大人でも辛いサハラ砂漠の旅に、9歳の娘を連れて行ったのは私の身勝手だったか
旅の中に娘の涙を見て、帰ってきてからも、そんな思いが心の底にあった。
しかし、娘のこの言葉に救われた気がした。

「風に立つライオン」には、心に響く言葉がたくさんある。

この偉大な自然の中で病いと向かい合えば
神様についてひとについて考えるものですね
やはり僕たちの国は残念だけれど何か
大切な処で道を間違えたようですね

診療所に集まる人々は病気だけれど
少なくとも心は僕より健康なのですよ

あなたや日本を捨てた訳ではなく
僕は「現在」を生きることに思い上がりたくないのです
空を切り裂いて落下する滝のように
僕はよどみない命を生きたい


正しい答えはわからない。
けれど、今を精いっぱい生きよう。
娘にも、息子にも、そうやって生きて欲しい。

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コメント(4)

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砂漠の旅はIちゃんには大変だったでしょう。
でも、大変だから行かなかったほうがいいとは思いません。
とてもいい体験されましたね。
そして、「来て良かった」と言う感想だったから、
良かったですね。
楽なことがいいとは限りません。
自分の気持が充実しているかどうかでしょうか・・・・

SECRET: 0
このダッシュボードは、XーTRAILかな?

私も自問自答を繰り返す毎日だけど、それでも8年もここにいるのは、
やっぱり「来て良かった」と心のどこかで思っているからかもしれません。
娘さんは日本に戻って、短い間に経験したたくさんのことを、
自分の中でうまく租借し始めているのでしょうね。

SECRET: 0
たけやん、
ピンポーン、X-TRAILです。

SECRET: 0
かよさん、たけやん、
娘は娘なりに、自分の環境を受け止め、育っているようです。
勉強はほどほどでいいから、自分の目で見て、自分で判断し、それに自信と責任が持てる人間に育てたいです。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2006年11月14日 22:18に書いたブログ記事です。

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