サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

NOCTILUX-M f1/50mm

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お気に入りのレンズ

写真を通して「感動」を伝えたいと思っている。
いや、本当に未熟なのはわかっていて恥ずかしいのだが。
だから、結果としての写真を見てもらうために、こんな機材で撮りました的なハードの話はあまりしないようにしている。
しかし、カメラの使い勝手やレンズ・データが書かれているブログは大いに参考にさせていただいている。
感謝。
そして身勝手だと思う。

そんなウェブサイトのデータや作例に刺激を受け、さらに求めるイメージに近づけるかも知れないと期待し、使ってみたいレンズは尽きることがない。
レンズ沼だ。

というわけで(?)珍しくハードの話。

ひらりんさんが2007年1月20日の記事「比較」で、LマウントCANON 50mm f/0.95と、キャノンの一眼レフ用レンズEF35mm F1.4L USMやEF 50mm F1.0などのハードを比べられていた。

50mm f/0.95は持っていないが、アフター5の撮影が多く、NOCTILUX-M f1/50mmという同じように大口径のレンズを良く使っている。
このレンズの大きなボケが好きで(下手なのでうるさいボケにもなりやすいが)、夜はほとんどこれを付けている。

ひらりんさんの仰るように、一眼レフの大口径ズームはとても便利だが、確かにとても大きくて重い。
それでも一眼レフでは、EF24-70mm F2.8L USMは、気に入ったこってりした色のりが出て、防塵防滴仕様の標準前後のズームということで、夏にサハラ砂漠で8割以上の写真を撮った常用レンズだ。
そんなEOS 5D & EF24-70mm F2.8L USMという、私の一眼レフの常用時の組み合わせに比べれば、R-D1s (or M8) & NOCTILUX-M f1/50mmは全然大した大きさ・重さではない。

NOCTILUX 50mm F1.0とCANON 50mm F1.2の比較。
(ついでに持っていないがEF50mm F1.2L USMも比較)

                     最大径     長さ     重さ   最短撮影距離
NOCTILUX-M f1/50mm   φ69.0    62.0mm   630g     1.00m
EF24-70mm F2.8L USM  φ85.8    65.5mm   580g     0.45m
EF50mm F1.2L USM     φ83.2   123.5mm   950g     0.38m

最短撮影距離の違いは悔しい・・・

最近なぜレンジファインダーばかり使っているのか。
・常時肩に提げたり首にかけていても、一眼レフほど目立たない
・首にかけているとすぐに写真が撮れ、スナップ写真に向いている
・一眼レフに比べて、相手に警戒感を抱かせず撮りやすい

レンジファインダーと一眼レフの個人的感想の比較
ポイント               レンジファインダー     一眼レフ
Dimensions                 ◎                ×
Weight                     ◎                ×
Shutter                    ◎                ×
Forcus(wide)               ◎                ○
Forcus(tele)               ×                 ○
Framing                    ×                 ○
Macro                      ×                 ○
Telephoto                  ×                 ○
Anti-dust of CCD           ×                 ◎

要するに、レンジファインダーカメラのシャッター音の小ささ、シャッターの衝撃の小ささ(ミラーがないから)、携帯性に魅かれているわけだ。
一方で、近寄れない(最短撮影距離は0.7m以上が多い)のは歯がゆい。
マクロ撮影が出来ないわけではないが、限られたレンズとアタッチメントが必要だ。

さて、そんな携帯性に魅かれて使い始めたはずレンジファインダーカメラなのだが、お気に入りのNOCTILUXを付けていると・・・

                   重さ        奥行き
R-D1s+NOCTILUX    1,190g     101.5mm
K10D+FA43mm F1.9    865g      97.0mm
5D+EF24-70mm      1,760g     198.5mm

R-D1s/M8 + NOCTILUXだと、例えばK10D + FA43mm F1.9 Limitedより重いし、長い。
比較の仕方が悪いかも知れないが、要するにR-D1sあるいはM8にNOCRILUXを付けている時に、隣に小さなレンズを付けた一眼レフがあると、レンジファインダーカメラの利点が曖昧になってしまう。
F1.0であの大きさならスペックは大したものだと思っていても、何だかとても悔しい。

これはSUMMILUX-M 35mm f/1.4 ASPH.を買うための言い訳だろうか・・・

(明日の予告)
ハードの話(その2)は、M8について

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コメント(12)

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最近の私の街撮りはK10D+smcDA f2.8/40です
レンズを付けてないみたい
軽くてかさばらず、手振れ補正も付いているから夜もそのままでOK(笑)

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私の場合は、昼間はK10Dにシグマの18-200、
夕方以降は同じくシグマの30F1.4というのが最近の定番ですね。

スナップ用途としてのRFの魅力は感じていますが、まだまだ手が出ません。
シグマのAPS-Cコンパクトも気になるし(笑

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これは先日もアップなさっていたお写真と同じ場所。。でしょうか?

静やかで優しい雰囲気のモノクロームがなんとも美しいです。。とても好きな一枚です!!

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ちとキツい言葉かも知れませんが、最近、ある有名な写真家さんとお会いする機会がありまして、少しだけお話いたしました。
その中で、レンズ沼に陥る大半は、カメラオタクであって、写真家では無い!と言われました。ただ、融通の効くレンズって、何でしようか?と聞いただけなんですけど、、。写真に携わる人間には、二つのタイプがあって、一方は、オタク、一方は、ただ写真の素晴らしさを理解出来ている人、、と。レンズにこだわっていては、決していい写真は、撮れませんよ!と言われました。私ゃ、まだ一つもこだわってないからにぃ~。
ちとjujuberさんを危なげに見てしまいました。はは。

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*髭正さん、
K10D + パンケーキ・レンズのDA 40mm F2.8
いいですね!

K10D + DA 40mm F2.8
・重さ 800g
・奥行き 70mm+α
 奥行きは、レンズよりホールド部分の方が出てませんか(笑)

これに対抗するには、こんな感じでしょうか(笑)
M8 + COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 PII
・重さ 680g
・奥行き 60mm

うーむ。あまり違いがないですねえ・・・
パンケーキレンズはすごい!

ブログでのMACRO APO-LANTHAR 125�/F2.5の写真、堪能させていただきました。
K10D + smc DA 40mm F2.8 Limitedの写真も楽しみにしています。

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*たけやん、
K10D、すごい勢いでエキサイト・ブログ界隈でも増殖していますね。

18-200mm F3.5-6.3 DCは高倍率ですがすごくコンパクトですよね。
でも望遠側ではニューっとずいぶん延びるんでしょうか?

30mm F1.4はとても評価の高いレンズですよね!
大口径なので、こちらの方が18-200mmより重いですね(笑)
このレンズの作例を見て感動した記憶があります。

K10Dによる、これまで以上に異国の空気が感じられる写真を楽しみにしています。

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*rosyさん、
はい、ハウステンボスで、コンサートの時に撮った写真です。
気に入っていただけて嬉しいです。

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*かよちん、
言葉の定義なしではコミュニケーションが成り立たないかもしれませんが、
オタクって全然悪いことじゃないと思っています。
それと、一方が善、一方が悪、という二元的な考え方もできるだけしないように心がけています。
例えば、オタクで写真家とか、オタクで写真の素晴らしさを理解している人もいるのではないでしょうか。

それから、こだわらないとか、これは使わないということも、
ひとつのこだわりだったりするのではないでしょうか。
ああ、禅問答みたいになってきた(笑)

この記事では、よくある(恐らく、かよちん、あるいはその写真家の方の考える)オタク的な、レンズの味とか写りの話はしていません。
大きさとか重さとか、子供みたいな(これも悪い意味でなく)比較をしました。
単純に、小さくって軽いのっていいなあ、と。

これまで同様、何を使って撮っているかなんて気にされなくていいです。
私の写真から、撮った時の「心」や「思い」が伝わるか、何か感じていただけるか。
何か感じられたら、コメントで教えて下さい。

何かを伝えられる写真が撮れるよう、誰かの心に何かを残せる写真が撮れるよう、
学び、省み、考えていきます。

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ノクチ...夏のボーナス突っ込んでやろうかと考えているのであります。
で、宵の明治村で使ってやろうかと....
生産中止の噂も流れているのでありますが...

35mmはノクトン35/1.2をお勧めしたいのであります。
F1.2から見事に立ち上がるのであります。

表紙の写真、ノクチでしか表現出来ないでしょうな。
今の技術ではレタッチでボケをコントロール出来ないのであります。
暖かみのある素晴らしい表現だと思うのであります。

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こんばんわ。
性格的に几帳面な人は、パンフォーカスを好み、ボケの好きな人は、アバウトな人が多い、というような話を聞いたことがあります。
私は、典型的なアバウト人間で、ボケの利いた写真が好きです。
まあ、そんなに割り切れるものではないでしょうが・・。

夜の写真が多いと、必然的に、大口径が欲しくなりますよね。

RFは、気になりつつも、まだ手を出す勇気がありません。

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*ひらりんさん、
夏にノクチですか。
では、なばなの里の螢はCANON 0.95ですね(笑)

ノクチに生産中止の噂があるのですか。
良いレンズなのに・・・

NOKTON 35mm F1.2 Asphericalは何度も転びそうになっています。
ひらりんさんの「夜の公園」「夜店」「提灯」の作例で、メロメロなんですが。
しかし77.8mmという長さに抵抗が・・・
ノクチより長いですよね、これ。
ファインダー半分くらいレンズで隠れませんか(笑)
それからと、490gという重さにも・・・
ノクチが重いので軽いレンズが欲しいと思っているわけで・・・
・・・・・・

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*j_capacityさん、
仰るとおり、ボケ好みでアバウトな性格です。

私は砂漠で暮らして、性格が変わりました(笑)
几帳面では不安定な砂漠で生きていけません。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年1月22日 04:35に書いたブログ記事です。

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