サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

M8雑感

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1月22日、LEICA M8で、M8の使用感について書いた。
その後、またいくつか気が付いたことを追記。

まずは前回のまとめ

ネガティブな点
・オートホワイトバランスと中央重点式測光は、あまり信頼性がない
・シャッターを切った時の感触が今ひとつ
・メニューから選ぶ露出補正は使いにくい

ポジティブな感想
・ピント合わせはR-D1sよりしやすい

その後しばらく使ってみて、以下のようなことに気が付いた。

背面の液晶モニターには癖がある

 背面液晶モニターが見にくいわけではない。しかし、撮影直後にモニターで確認した印象と、後からパソコンのモニターで見た時の色あいや露出のがしばしばズレているように感じる。例えば、背面の液晶モニターで適正露出だと思っても、パソコンのモニターでは露出オーバー気味になっている。
 背面液晶モニターでの結果はそのまま信頼せず、おおまかな目安と考えて使うようにしている。

メニューから選ぶISO感度の設定方式は使いにくい

 ISO感度の変更はよく使う機能だが、
 1. モニターを点け(モニターボタン)
 2. 設定画面に入り(セットボタン)
 3. ISOを選択し(矢印キーかダイアル)
 4. 変更決定(セットボタン)
 というステップは面倒で仕方ない。
 また、以前書いたメニューから選ぶ露出補正に至ってはまったく使っていないこちらはISO感度の変更以上に自分の撮影リズムと合わない。1枚撮って背面液晶モニターで確認し、適正露出に見えてもやや露出オーバーになりがちな癖を把握した上で、露出を変更したい場合は、マニュアルで露出やシャッター速度を変えている。
 中央重点測光によるAE(絞り優先自動露出)も、光源が入る状況の多い夜の撮影ではあまりあてにならないので、2枚目、3枚目が撮れる状況なら、1枚撮って液晶モニターで確認後、マニュアルで補正して撮影している。

シャッターの半押しの感覚がはっきりしない

 半押ししたつもりでも、露出がロックされていなかったり、逆にシャッターが切れてしまうことがある。
 シャッターの半押しやシャッターを切った感覚は、R-D1sの方が数段上。
 そうは言っても、R-D1sのシャッターも癖がある。撮影後、シャッターチャージレバーを巻き上げ、シャッターチャージ。そして電源を切り、その後で電源を入れた直後にシャッターが切れない時がある。この場合のオフ・オンを再度行うとシャッターが切れる。これで貴重なシャッターチャンスを逃がしてしまった。

なんだか不満ばかり列挙してしまった。
しかし、それでも最近M8ばかり使っている。
かっちりとした作りを柔らかい曲線で包んだ外観と、持った時の「感触」は、「使いたい」「写真を撮りたい」と強く思わせる。
この魅力は、EOS 5DやR-D1sよりはるかに強い。
そして、出張にも気軽に鞄に詰め込める携帯性から、5DよりもR-D1sかM8に手が伸び、そしてピント合わせやすさから、R-D1sよりもM8を手に取ってしまう。
そして何よりも、M8で撮った絵の色合いと雰囲気。
それがとても気に入っている。

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コメント(9)

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おお、そうだったんですか?何とも言えない空気感の違いを感じていた私は、ちと嬉しいです。はは。だって、違いに気づいていたと言う事に、、、。にゃは。
ライカ、、、またまた、最高級のレンズ、、。
欲しくても、雲の上。よっしゃ~、張り切って、5Dの中古でも、ゲットしようかな?なんちゃって。

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そうですか、では私はM9が出るまでに貯金しときます。(^_^;)

でも・・・・・、いいなぁ・・・・。

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くわっ〜渋いですね。
憧れのライカM8です。
カメラの素晴らしさ、そして、レンズの切れ味は抜群ではないでしょうか。
知ったかぶりで申し訳ありませんが写真家の巨匠達は皆さん、ライカですね。
そんな写真展、写真集を見ていいなぁ〜って感動する事があります。
jujubier さんは手にしているんですね。
凄いです。
これからも素晴らしいお写真拝見させてくださいませ♪
それにしても素敵〜♪

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*かよちん、
空気感の違いがありましたか。
そう言っていただけると嬉しいです。
5Dもとてもいいカメラだと思いますよ。
撮れる絵は、M8よりもずっと緻密です。
ただスナップを撮るには、ちょっとのんびり屋のところがあります(笑)

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*いなやん、
M9は何年後でしょうね(笑)
ライカのペースだと、4〜5年はでないかも・・・

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*midorimaguさん、
写真家の巨匠がみなさんライカというわけではないでしょうが、
スナップ系の写真を撮られる方では、ライカを使われている方たくさんいらっしゃいますね。
でもいい写真は、結局、道具じゃなくて撮る人次第でしょう。

といいつつ、小振りで、使っていてとても気持ちの良いカメラです(笑)

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*鍵コメントさん、
了解しました。

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コダックは過去にフルサイズ一眼デジタルを出していたのであります。
ということは、理論上135RFも可能かと思われるのでありますが...
勝手な想像でありますが、周辺減光対策が出来なかったと読んでいるのであります。
後玉の出っ張った玉だと受光素子では対応出来ないのかも知れませぬ...

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*ひらりんさん、
フルサイズのレンジファインダー・カメラが出たら、本当にいいですね。
望遠系より広角系に強いですから、レンズの使い勝手が更によくなるでしょうね。
50mmを50mmとして、35mmを35mmとして使いたいです。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年2月16日 07:20に書いたブログ記事です。

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