サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

学ぶ少年

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私にお茶をいれながら
ノートの上にボールペンを走らせている少年の姿は
1枚の絵のようだった

1998年冬、Tin Aichaにて

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砂漠にも学校がある。
しかし、村やキャンプ地の数ほど学校があるわけではない。
遊牧民の子どもたちは親元を離れ、親類の家に居候したりして学校に通う。

砂漠の学校では、ひとりひとりに教科書はない。
先生が黒板に書いたことを、おのおのが自分のノートに写して教科書にする。

子どもたちは、親や親類の牧畜や家事を手伝いながら、学ぶ。
少年は、客人の私に、2杯目のお茶を出すのも忘れるくらい、勉強に没頭していた。
そんな彼の姿は、お茶より涼しく私の渇きを癒してくれた。

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コメント(12)

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こんばんわ。
2枚目、素晴らしいですね。
鳥肌が立ちました(^^。

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jujubierさん、おはようございます。
息を呑みました。最近なかった感動です。

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こんにちは。
おひさしぶりです。
おそらく5月から中央アフリカに派遣されることになりました。
不思議とアフリカへの縁が切れなかったことに感謝します。
上の写真を見て、マリを思い出してしまいました。
また、行きたいです。

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少年の学ぶ姿・・・心惹かれますね。
ずっと、見ていたい・・・。
教科書はなくても、子供部屋はなくても、
机がなくても・・・勉強したいという気持が大事ですね。
恵まれすぎて・・・不満が多い子供に見せたい写真です。
学校に飾ったらいいのかも。

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寺子屋教育みたいなモノでありましょうか....
教育の原点であります。
学びたいから学ぶ...
日本人がこのことを忘れたのはいつ頃からでありましょうか....

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あまりの凄さに、コメントしようと思ってクリックしたのですが、、
コメントになりません。ごめんなさい。
伝えたいことはたくさんあるんですけど、、

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*j_capacityさん、
2枚目の方を気に入っていただけましたか。
鳥肌が立つなんてお誉めいただいて、とても嬉しいです。
ブログを続ける、大きな励みになります。
ありがとうございました。

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*y_mohsanさん、
尊敬するy_mohsanさんに、お誉めいただいてすごく嬉しいです。
日本でも、みなさんの心に響く写真が撮りたいです・・・

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*ひきひきさん、
お久しぶりです。
中央アフリカですか・・・
できれば向こうから、現地の様子をいろいろ伝えてくださいね。

マリにお越しの折には、ぜひまたわが家にお寄り下さいね。

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*かよさん、
写真から私の気持ちが伝わったようで嬉しいです
学ぶことに喜び、学べる幸せ
それを我が子にもしっかり伝えたいと思います。

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*mafworkさん、
コメントありがとうございます。

この写真は、FinePix500というほぼ10年前のちゃちなデジタルカメラで、640 x 480ピクセルで撮った写真です。
そんな写真に多くの方から感動したと言っていただけ、とても嬉しいです。
しかし、一方で、じゃあ今時の高級カメラの画素数とかラティチュードの性能の向上は、写真で人に何かを伝えたい時、本当に大きな意味があるのだろうか?とライカを使いながら悩んでしまいました・・・

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*ひらりんさん、
写真の場所は、この村の集会所のようなところです。
この村で文化人類学の調査をしている間、ここで寝泊まりさせていただきました。
少年の父親が、いろいろと面倒を見てくれ、この日は、この少年をお茶の世話につけてくれました。

実はこの数日後、医者もいない、車もないこの村でマラリアになり、3日間高熱に苦しみました。
3日後にようやくNGOの車が通りかかり、病院のある町まで乗せてもらいました。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年3月31日 23:07に書いたブログ記事です。

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