サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

あるカメラの物語(3/5)

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彼の気持ちの1杯詰まった写真が撮れたんだろう
彼女はとてもいい顔していたんだろう

先日、M8が壊れた。
ライカから代替機を貸してもらったが、それもまた不具合が起きた。
そこで代替機を送り返した。
同じ日に東京からも新しい代替機を送ってもらえることになったが、それが着くまで手元にM8のない1日の空白があった。
その間、使うのはR-D1sでよかった。
むしろそれが自然だったろう。
しかし、ふとあのカメラを取り出し、速写ケースから出して、M8に付けていたストラップを付け代えて町に出た。
フィルムを買い、数年ぶりにそのカメラで写真を何枚か撮った。

肩からカメラを提げて、トントンと階段を下りていると、ふっと左肩が軽くなった。
あっと思い、右手で左肩を押さえたが遅かった。
足下で鈍い音がした。
スローモーションでカメラが階段から落ちて行くのが見えた。
階段を駆け降り、血の気の引いた手でカメラを拾い上げると、レンズが割れていた。
ファインダーもダメだった。

今日に限ってどうしてこのカメラを持ってきたのか。
どうして速写ケースを外したのか。
まさかここまで壊れるなんて。
そんな言葉が頭の中で回っていた。

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コメント(2)

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ひらりんから聞いて飛んできました。
これがあのカメラ?
ううううううっ
ご愁傷さまです。
明治村ではじめてお会いして、ブログを教えていただき
ココを拝見した時以来、光り、光りと求め続ける毎日に変わりました。
私の欠点は、毎日ブログを覗かないことです。
だからこんなに遅れてしまい申し訳ありません。
これがブログをやらない理由のひとつでもありますが
遅ればせながら、これからもよろしくお願いします。

SECRET: 0
*poemさん、
ありがとうございます。
こんなブログでも刺激になりましたか?
そう言っていただけると、とても励みになります。

カメラが壊れたショックはかなり大きかったですが、写真は好きなのでブログは続きます(笑)
これからもよろしくお願いします。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年5月17日 07:28に書いたブログ記事です。

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