悩んだ末、贈り主にカメラを壊してしまったと伝えることにした。
そして、カメラに詳しいフランスの彼の元に送り、修理を頼むことにした。
半年ほど前からLeicaを使い始めました。デジタルのM8です。その良さを知り始めたところです。
今までまったく使いこなせなかったあのカメラですが、これから使っていきたいと思った矢先の事故でした。
大切な贈り物を壊してしまい、とても残念です。
何といえばいいのか、言葉が見つかりません。
修理代はもちろん私が出します。直せたるのならお願いします。
挨拶とそんな言葉をカメラに添えた。
贈られたものを、壊れたから直して下さいと送り返すなんて、ひどい仕打ちだろうか。
しかし、彼は人にもものにも限りがあることを誰よりもよく知っている。
だから彼なら、理解してくれる、許してくれると信じた。
カメラにとっても、彼に頼むことで一番適切な修理が受けられると思った。
しかし一方で、あの壊れ方で直るだろうかと不安だった。
これまでほとんど使っていなかったのに、壊れて手元を離れてみると、何としても同じ1959年製のカメラとレンズで写真を撮りたくなった。
電話やオンラインショップやオークションでカメラとレンズを探してみた。
すると東京のある店に1959年製の同じカメラが2台あった。
1台を選んだ。
しかしある方がカメラ選びのお手伝いをして下さった。
わざわざ店まで出向いて、動作を確かめ、もう1台の方を選んで下さった。
届いたカメラは、使い込まれているが、実用上はまったく問題のないものだった。
ありがとうございました。
実は最初に決めた方が壊れたカメラと同じ静かなスプリングの巻き上げ方式のもので、選んでいただいたカメラは、巻き上げレバーが戻る時チチチチと聞こえるラチェットギア式だった。
しかしこちらのカメラの方が程度がよかったのだし、選んで下さった方のご厚意も詰まっている。
このカメラが私と縁があったのだろう。
壊れたカメラが直ればよし。
直らなければ、これを使って行こう。
そう思った。
1959年製のLeica M3。
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50年近く経っても使えるM3。
デジタルライカもモデルチェンジを重ねれば、いつかそういう存在になれるのだろうか、とふと考えてしまいました。
大切なM3、直るといいですね。
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*たけやん、
M3は元の持ち主のところに戻りました。
いくら気に入ったカメラでも、デジタルカメラで50年使えるものがあるのか。
AFのモーター内蔵もレンズもそうです。
そう考えると、カメラとレンズ選び、悩みますね。