残したかったのは写っているものじゃない
その日そこに彼らがいたこと
彼らと過ごした物語
1983年5月、Araouaneの近くにて
友人(左、トゥアレグ)と出会った遊牧民(右、アラブ)
5月はサハラ砂漠の南側の一番暑い季節だ。
砂漠の真ん中で大きな砂嵐に出会った。
毛布を被り、砂に埋まりながらそれに耐えた。
砂嵐が去るとラクダが1頭いなくなっていた。
友人はラクダを探しに出た。
まだ砂漠に慣れていない私は、動かずにじっと彼を待った。
彼は、一晩帰ってこなかった。
翌日の昼近くに戻ってきた彼ほど、人が一度に大量の水が飲めるとは知らなかった。
ラクダは見つからなかった。
近くに遊牧民のテントを見つけた。
一緒に井戸に行き、私たちのラクダにも水を飲ませた。
それから、ふたりで1頭のラクダに乗ってアラウアンに向かった。
いなくなったラクダは、3ヶ月後にアラウアンの近くで発見されトンブクトゥに戻された。
しかし数日後に死んでしまった。
leica-m8さんのブログ mONOCHROMe の「それを読み、僕は悲しくなった。」でノンフォトグラフィーデイというイベントについて知った。
1年のうち1日だけカメラを置いてみよう。
その提案への反論ではない。
写真の力についての異見である。
確かに、自分の眼と記憶に自信がないかのように、写真を撮り続けている人を旅先で少なからず見た。
記録することに重きを置くあまり、その瞬間の大切さを二の次にしていると、自分の子どもを写すばかりで、他人の子の応援や拍手もしない親たちに小学校の運動会で憤りを感じることもある。
しかし、写真を
それは、その土地の外観だけが与えられたもの
(中略)
写真から認識できることといえば、その人がその場所に実際にいたということだけで、その土地の物語や魅力などを体感することはできません。
とは決して思わない。
写真やビデオは、決して唯一無二の手段ではないが、絶対に、この方が考えるより遥かに大きな力を持っている。
たった1枚の写真に、音楽や映画や1冊の本以上に心を揺さぶられ、人生を左右されることさえある。
写真を撮ることは、決してその場の秩序やマナーを侵すエクスキューズにはならない。
それはしっかりと心に留めておかなければならない。
しかし、写真の力と可能性を貶めてはならないと思う。
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最近、アル・アインの友人や息子たちと、私の留学時代に撮った写真を一緒に見る機会がありました。
懐かしさや驚き、そういった感情を見せる彼らの姿に、これら写真を撮っておいてよかったと思いました。
そういう、写真には誰かと何かを共有できるという利点もありますよね。
猫も杓子もカメラを構えて、撮ることそれ自体が目的化していることへの危惧なのかもしれませんが、なんとなく巷にはびこる上辺だけのスローライフ思想にも似た印象を受けました。
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旅先で写真撮るとき...昔に比べて真剣に物事を見るようになったのであります。
決して記憶のため(シャッターチャンス)だけではないと思うのであります。
RFを使うようになって、その思いが強くなったのであります。
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写真を撮るようになって、かえってよく周囲を見るようになったということは、あると思います。
一枚の写真が、人生を変えることは、出会いのようなものだと思います(^^;
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こんばんは。
引用された言葉は、
「写真をちゃんと撮ったことのない人」の狭い了見の言葉でしょう。
写真ばかり撮ってその場所を見ない人は、良い写真は残せないし、
そんな人は、写真を撮らなくても何も「見る」ことは出来ない。
とあえて言い返しましょう(笑)
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不思議ですねぇ~。何だか、ラクダの足、、、砂漠の中に、溶けて行くような感じ、、、。
乗っている人の足も、、、股がっていないのですね。
前方の方の右手は、、ガッツポーズ?それとも、煙草か何か?
とっても力強いものを感じました。
私も、カメラを持つようになって、、気づかなかった事に、いっぱい、
気づかされて、発見と感動の毎日です。
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*たけやん、
私も義母が亡くなった時、在りし日の彼女の写真を部族の人たちに見せながら、
写真を撮っていてよかったと心から思いました。
写真を撮らない日があっていいと思います。
しかし写真の力を学ぶ日もあっていいのではないでしょうか。
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*ひらりんさん、
写真のネタ探しから、自分の周りをよく見るようになりますよね(笑)
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*j_capacityさん、
20代の頃、いつかこんな写真を撮りたいと思った写真集があります。
Rolande et Sabrina Michaud "memoire de l'Afganistan"(アフガニスタンの思い出)
ここに写っている人々が、私の砂漠の暮らしの原点かも知れません。
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*NATUREAさん、
あなたの写真は、どんな言葉よりも雄弁に写真の力を示していると思います!
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*かよちん、
足先の方が移動距離が長いのでぶれが大きく、そうやって見えるのでしょう。
近距離の時は、鞍なしでああやって「横座り」することも少なくないです。
鞍なしでちゃんと座ると、背骨が鋭く痔になりそうです(笑)