サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

De qui s'agit-il ?

| コメント(0) | トラックバック(0)

東京国立近代美術館で開催されているアンリ・カルティエ=ブレッソンの回顧展

アンリ・カルティエ=ブレッソン
知られざる全貌
De qui s'agiti-il ?
●彼はいったい何者だ?

間近で見るプリントは素晴らしかった。
深い感銘、というより衝撃を受けた。
また、上映競れている映画の中、彼が写真を撮っているシーンがあった。
その素早いリズムとフットワークに驚いた。
映画の中には、写真を撮る上で、いや生きる上で考えさせられる彼の言葉がたくさんあった。
この経験は、しっかりと自分の写真の糧になるだろうか。

ところでどうにもしっくり来なかったことがひとつ。
De qui s'agiti-il ?
「彼はいったい何者だ?」という訳にどうにも馴染めない。

確かにこの回顧展は、アンリ・カルティエ=ブレッソンの全体像を知らしめようとしているのだろう。
一枚一枚の写真に物語があり、膨大な物語が集まり、「彼」という人間を浮かび上がらせている。
しかし、
De qui s'agiti-il ?
という問いは、総体よりも、彼が撮った一枚一枚の写真と、彼の様々な側面にこそ、重きを置いたものに私には思える。
「それはいったい誰のことだい?」
という写真の数だけの問いかけから。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://sahelnet.org/mt/mt-tb.cgi/2405

コメントする

このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年7月17日 00:47に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「3連休」です。

次のブログ記事は「Voici un thé(お茶を一杯どうぞ)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。