サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

L'instantané (Candid photograph)

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撮らせてくれた人が
喜んでくれる
そんな写真を撮りたい

ある写真ブログの一枚の写真について、コメント欄でそれは盗撮ではないかという指摘があった。
作者はその写真を取り下げられた。
Candid photograph、スナップ写真について考えさせられた。

アマチュアが、モデルでなく一般の人を撮る時、何処まで許されるのか。
写されてもいい許容範囲はひとりひとりまったく違う。
だから明確な答はなく、何処まで撮るかは写す側のポリシーに拠るところも大きい。
なぜ、その人を撮るのか。
なんのために写真を撮るのか。
他人を撮る時、直接本人に伝えないにしても、自分が写真を撮りたいと思う欲求を明確にしなければならないと思う。

また、確かに相手に一言断ってから撮ればいいのだろう。
しかし、相手がカメラを意識しないからこそ存在する物語というものもある。
気持ちよく寝ている人を起こしてしまったら、もう眠りの風景は撮れないのだ。
撮る前に断るだけでなく、撮った後でお礼をやり方もあっていいのではないだろうか。

私は、一般に公共性のある場所において、堂々と「見る」ことの出来るものは「だいたい」撮っていいのではないかと考えている。
(もちろん、撮影禁止と明記されている場所は違うし、写真を忌避する地域・文化では話はまた違ってくる)
その上で、写真を公開する時には自分でもう一つ条件を付け加えている。
撮らせていただいた人を貶めていないこと。

その人が見て、喜んでもらえる写真を撮りたい。

ウェブ上でこの問題について書かれたものを探してみた。
写真家横木安良夫氏のブログに氏の主張が書かれていた。

THE EYE FORGET: 盗み撮り? DtoH 
同じような意見で、嬉しく心強かった。
しかし、プロとアマチュアでは、撮らせていただいた方に対する説得力も、例えば裁判になった時の結果もまったく違うだろう。

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コメント(18)

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考えさせられますね。スナップは楽しいです。何故たのしいのでしょう。
きっと人々の飾らない素顔が写し撮れるからでしょうね。
僕は人のスナップをよく公園で撮ります。公園に来てる楽しそうに過ご
してる家族の写真なんか、撮るのが大好きです。人間味を感じる様な
気持ちになれるからです。公園で撮る時、楽しそうに遊んでる家族の近
くに寄っていき、僕はニコッと微笑みます。そして無言で僕は撮ります。
楽しくて暖かい素朴なシーンを撮らせてね、それが僕のニコッのメッセ
ージのつもりなのですが。

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横木さんのblogを拝見しましたが、小難しいことはさておき、フレームの中に収まる人々には「イヤだ」という権利は当然あるわけで、重ね重ね小難しいことはさておき、それに抵触しないような場を読み気(空気・気持ち)を読むことを当たり前の当たり前に心がけることは最低限だと思います。それでも思いこみである可能性もあり、当事者から非難されれば、どんなことでも至極当然に受け入れるべきだし、その反面、自分が表現したかったことに責任を持つべきだと思います(主張も含めて)。ということで、全く同じですね〜。

私は最近人物が入るスナップはあまりとらなくなりましたが、以前はそればっかりでした。人が好きなんですね。単純に言えば好き好き光線を出しながら撮ってました(笑)なんで、許してね、ありがとうおおきに、みたいな(笑)

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私も人を撮る時、その人に喜んでいただけるような写真を撮りたいと思っています。
カメラも正々堂々と向けて・・・盗撮と思われるのは嫌ですから・・・。
それで嫌な顔をされたらやめますし、
目があったらアイコンタクトなり声をお掛けします。
時々、こんな写真を・・・と思うような節度のないものをUPされているのを見ると、とても不快になります。
そういう時は撮影者の人格もそれなりに見えてきますね。(笑)

人を撮る時は「愛を持って」撮りたいですね。

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おお、私も読んできました。9割は、お声をかけて許可をもらっていますが、残り1割は、声をかけられなかったり、、これぐらいは、、と判断して撮っています。露出している部分を堂々と撮っていますし、、
盗撮と言う事ではないと思っています。
撮った画像を見て、悪用されるようなものかどうか、判断する時もありますし、、kayoさんも仰るとおり、人を撮る時って、愛がテーマだったりする訳で、批判するつもりで撮ってないですからね。
ただ、一部過激な写真ブログを見たりしますけど、、黙ってスルーします。へへっ。逆に美しい写真を撮られる方の所へは、毎日でも何回でも見たいと思いますからね。どうか、写真を趣味としている方が、マナーを守って続けて欲しいですよね。

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むづかしい問題ですが、逃げないでいたいですね。
私も、愛のないスナップは不可という気分です。

SECRET: 0
Candid...
過剰反応の日本人相手は厄介でありましょうな〜
プロどもが中央アジアや東南アジアの奥地に行くのが理解出来るのであります。

それにしても見事な目の輝き...^^v

SECRET: 0
 こんばんは。
難しい問題ですね。でもスナップを撮る場合はやっぱり考えて、自分なり
の解を得ないといけないんだなと勉強させて頂きました。
自分もスナップは好きです。人が好きです。でも盗撮という言葉からくる
イメージは嫌いです。
どんな写真が撮りたいかという事も定まらない自分に対して悩む事も
あるんですけど、性急に求めるのを止めています。だって楽しくなくなって
しまうんです。今は何も拘らずシャッターを押したり、純粋にカメラを
楽しみたいと思っています。

SECRET: 0
私はほとんどの場合、声を掛けて撮ったりはいたしません。
だからすべて盗撮になるでしょうね。
イベントの参加者以外は正面から撮ることはほとんどありません。
ブログにアップする基準は、写っている方を特定出来ない程度の写り方と自分で決めています。
でもこんなのでは感動を呼ぶような写真は撮れないでしょうね。
無邪気に遊ぶ子供たちの写真すら撮れないのですから。

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*farfarsidekさん、
ニコッも、言葉と同じメッセージですよね。
時には、長い説明より、笑顔の方が気持ちが伝わりますよね。

でも日本では、私は、なぜかニコッとするタイミングが合いません(涙)

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*shingaiさん、
おっしゃる通りですね。
撮る側が撮られる側の気持ちを考えるのは、とても大切なことだと思います。
人を撮る時、純粋にそのシーンに感動しているオーラが出せると、撮られる人にも認めてもらいやすいのかも知れませんね。
そんな好き好き光線が出せるようになりたいです!

ところでブログの写真とデザイン、かっこいいですね!
私も夏バージョンのデザインを考えたくなりました。
もう遅いから秋バージョンにしようかな(笑)

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*かよさん、
その瞬間を壊さず、正面からそれが撮れるようになりたいです!
難しいけれど・・・
愛を持って!

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*かよちん、
マナーを守った上で、気持ちよく人の写真が撮れるように・・・

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*j_capacityさん、
難しいけれど、人を撮りたい気持ちはとても強いです。
みなさんのコメントを参考に、今よりも気持ちよく撮らせてもらえるように考え、実行したいと思います。

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*ひらりんさん、
やっぱりそう思いますか?
日本は、撮られる側の視線がとても厳しいですよね(しくしく)
それをなんとか乗り越えたいものです。

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*fineboy5さん、
みなさんのコメント、とても参考になりました。
試行錯誤しながら、自分のやり方を考えていこうと思っています。

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*くまさん、
誰か特定できないようされているのが、くまさんの配慮なのですね。

よその子供の写真は、ブログに載せるのは難しいですね。

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はじめまして。心に響く写真、いつも拝見しています。
jujubeさんのことではなく、
いわゆる、写真ブロガーの方たちがアップされている人物写真について、
気になることがよくあります。
撮影することはともかく、顔で個人が明確に特定できるようなものを
ブログに掲載するのは、私は、本人の承諾がいると思っています。
自身の写真すらブログに載せないのに、赤の他人の写真を勝手に出すのは、
どうなんだろうと思います。
撮影後に必ず声をかけて、インターネット上にあげる可能性があることは、
伝えた方がいいと思います。

以前、街で勝手に撮られた写真が、作品として新聞に掲載されて、
怒りをおぼえました。
逆に、メディアに出たことを、喜ぶ人もいるでしょう。
撮影後、ひとことでもあれば、気持ちは違うと思います。

本人に言うか言わないか、それだけのことだと思います。
また、他人の顔写真を出すなら、自分の写真なども堂々とあげて、
存在を明らかにすべきだと思います。
匿名で出している以上、盗撮と言われても仕方ないです。

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miraさんのコメントへのお返事は、次の記事になっています。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年7月18日 06:00に書いたブログ記事です。

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