サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

Le trajet pour Pétra(ペトラへ) 03

| コメント(20) | トラックバック(0)
d0087256_2324586.jpg

ペトラに向かう峠の上から

今回の内容は旅の日記なので、写真は次回からに乞期待(汗)

妻と子どもたちを抱きしめ、妻の旅の無事の祈りを受けて家を出た。
名古屋空港では、手荷物にしていたフィルムのX線検査を断りフィルムである旨説明をすると、係官の女性は一本一本フィルムケースから出して(紙箱はすでに剥がしてあった)、ひとつひとつ重さの確認までしていた。

名古屋からドバイまでは夜のフライト。
名古屋発は22時45分、ドバイ着が5時55分(日本時間では10時55分)で実質12時間強。

ドバイでのフィルムチェックは、名古屋ほど厳しくはなかったがそれでもやはり数本フィルムケースから出して確認していた。
ドバイでは1時間半のトランジットで7時25分発、ヨルダンの首都アンマン着は8時55分(ドバイ−アンマン間は2時間の時差がありフライト時間は3時間半)の予定だった。
機内ではひたすら寝て過ごした(笑)
合計9時間くらい寝たか。

カイロで合流する予定の本隊は、月曜日の夜のフライトで名古屋を出て火曜日の朝にカイロに着く予定だ。
だからヨルダンでの私の自由時間は土曜日から月曜日までの3日間。
ヨルダンでのこの3日間の一番の目的は、ワディ・ラムで遊牧民のテントに滞在する事。
到着した日に首都アンマンに泊まっていては貴重な3日間の1日が潰れてしまう。
そこでアンマンに到着したら空港からそのままペトラに移動し、ペトラの遺跡を見て回ることにした。
ペトラを省いてワディ・ラムに2日間滞在するスケジュールも考えた。
しかし昔からぜひ行きたいと思っていたペトラの遺跡訪問も捨て難く、欲張って到着日(土曜日)に立ち寄る事にした。
そしてペトラのホテルに泊まった翌(日曜日)朝にはワディ・ラム村に移動し、ラクダでテントまで行くこと予定だ。
その翌日(月曜日)には、ラクダでテントからワディ・ラム村に戻り、そこからアンマンに移動してホテル泊。
そして火曜日早朝にアンマンからカイロへ移動し本隊と合流というスケジュールを組んだ。

この3泊4日のかなり無理のあるスケジュールに適切なアドアイスを下さり、ヨルダンでの旅をトータルにお手伝いしてくださったのは、株式会社サイクルズ・カンパニーの古代遺跡な旅デスクの足立さん。
そして現地ではAdonis Travel & ToursimのMajidさん。
「古代遺跡な旅」デスク、"Adonis Travel & Toursim"の2社、そしてお二人のお陰で素晴らしい経験ができた。

さて話を戻すと、
土曜日:ペトラ散策
日曜日:ラクダで移動、テント泊
月曜日:ラクダで移動
と体力を使いそうなスケジュールが続く。
風邪気味のせいもあり、名古屋−ドバイ、ドバイ−アンマンのフライトでしっかり寝ないと、体力がついていかないかと心配だった。
一番元気でいたい時に寝込んでいたのでは話にならない。
ヨルダンに着いたら時差ボケなく、何でもしっかり見ていたい。
そんなわけで冒頭に書いたように名古屋−ドバイ、ドバイ−アンマンのフライトはひたすら寝て過ごした(笑)

アンマンにはほぼ定刻に到着。
飛行機を降りると、人の流れに沿ってまずビザセクションへ。
張り紙には10JD必要と書かれている。
そこで100USドル両替してビザ取得窓口に並んでいたが、自分の番になりパスポートを見せると日本人は必要ないと言われた。
肩透かし。
そのまま入国管理ゲートで手続きをして、チェックイン時に預けた荷物も無事に受け取った。
ここで、空港でのX線チェックを避けるためずっと手荷物にしてたフィルムを、今日ペトラで使いそうにない分はスーツケースに押し込んだ。
これで手荷物が、かなり軽くなった。
9時20分には空港の到着ホールに出られた。

しかしそこには、迎えにきているはずのレンタカーのドライバーはいなかった。
よく見ると別のグループを待っているらしいAdonis Travel & Toursimの人がいたので事情を説明する。
すぐに事務所に携帯電話を掛けてくれた。
「ドライバーが(後じゃなく前に)1時間時間を間違えていた」
「1時間前に来て待っていたが、一旦帰ってしまった」
という。
便名を知っていれば到着時間は簡単に確認できるのだから、かなり怪しい言い分けだと思ったし、そもそも待ち合わせは9時50分の予定だった。
まだ来ていなくてもおかしくない。
そんなことを思ったが親切に連絡してくれた彼を問い詰めても仕方ない。
お礼を言って素直に待つ事にした。
「15分で来る!」というドライバーはさすがに15分では来なかったが待つ事20分、約束前の9時40分過ぎに会う事ができた。
上出来(笑)

挨拶し、荷物を積むとすぐにペトラに出発。
32歳の既婚、生まれたばかりの子どものいるAhmadeさん、英語を喋るがアラブ訛りがきつい。
Pは完全にBだし、母音がかなり分かりにくい。
ボキャブラリーが少ないので私のアラビア語といい勝負か。
初めはお互い英語だけで喋っていたが、途中から双方とも英語とアラビア語がごっちゃになった。
すると今度は、相手が英語の単語を言っているのか、アラビア語の単語を言っているのかわかならいという新たな混乱が(笑)
ドライバー「ビーエムを知っているか?」
「(英単語じゃなさそうだな。アラビア語でビーエムってなんだ?)うーん。知らない」
「有名なんだが・・・」
しばらく話をしていてようやくそれが車のBMWのことだと分かった(笑)
そんな珍道中で小1時間走り、10時半過ぎにドライブインに停った。
ここで朝飯だか昼飯だか分からない一応ランチタイムになった。
ドバイに着く直前に機内食を食べ、アンマンに着く前にも機内食を食べている。
感覚的にはどちらも朝食だった。
なんだか今朝は朝飯を3回食べている気がした。
しかしヨルダンの料理は興味津々。
「香辛料の効いた米料理」という説明のものを注文してみた。

d0087256_23471659.jpg
ワディ・ムーサの町では、モーゼがその杖で岩を叩くと水が湧き出たというAyn Musa(アイン・ムーサ:モーゼの泉)に立ち寄った。
今も水がこんこんと湧き出ており、町の人たちが水を汲みにきていた。

それからホテルに向かった。
「ペトラは人気が高まり観光客が非常に多く、オーバーブッキングによるキャンセル予防のため、到着後、観光前にチェックインのみ済ますように」と「古代遺跡な旅」デスクの足立さんからアドバイスいただいていたので、何はおいてもチェックインすることに。
車がゲートに着くと、ボーイが車からスーツケースを取り出しホテル内へ運んでくれた。
ここでハプニング発生。
なんとホテルの入り口でも、全ての荷物のX線検査があった。
ボーイに預けた大部分のフィルムを入れたスーツケースは、既にX線検査機を通過した後だった・・・
持ってきたISO3200の高感度フィルム8本のうち、4本はスーツケースの中だった。
それでも4本はカメラバッグに入れたままだったので(これは申告しX線検査は免除)、4本も助かって良かったと思う事にした(X線検査機を通過した4本と通過していい内4本は印をして区別した)。

チェックインすると、部屋の準備はまだできていないとの事で、スーツケースをフロントに預け、カメラバッグだけを持ってペトラの遺跡観光に出かけた。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://sahelnet.org/mt/mt-tb.cgi/2587

コメント(20)

SECRET: 0
こちらでも、ホテルの入り口でX線検査があります。
やはり情勢を反映しているのでしょうね。

ショーバック、ワディームーサ、デザートハイウェイ...みんな懐かしいです。
あの頃一緒だったヨルダン人留学生たちは今頃どうしているんだろう........。

SECRET: 0
綺麗な風景ですね。
ぺトラ近辺の風景をすっかり忘れていましたが、こんなに綺麗でしたっけ?
jujubierさんのお写真が素敵だからかもしれませんね。

SECRET: 0
旅の始まりですね。
凄く素敵な景観ですね。壮大なスケールの大きな風景に驚いて
います。実際に肉眼で見ると、凄いのでしょうね。レンジ系の
カメラは風景などは苦手な被写体になる事が多い様に思います
が、凄く素敵に撮れていますね。

SECRET: 0
 いやー、やっぱりjujubierさんの写真は迫力があります。
 遠景なのに、バッチリ撮れてる。私の腕ではこうはいかないなー。

SECRET: 0
素晴らしい景色ですね。
写真だけ見ても興奮します。
お料理もおいしそうです。
ハードスケジュールでも行きたいですね。
これからの写真も楽しみ・・・・。

SECRET: 0
 まだ行った事も見た事もない中東の風景は凄く新鮮ですね。
最初と最後の風景Photoは自然を感じさせてくれますね。

SECRET: 0
"Desert Highway"というひびきがとても素敵で
何度も呪文のように呟いてみちゃいました♪

SECRET: 0
*たけやん、
そちらのホテルもX線検査ありですか。
エジプトは金属探知器のゲートだけでした。
ギリシャとUAEはフリーでしたね。

ヨルダンシリーズまだ続きます。
終わるより、たけやんの出発の方が早いか(笑)

SECRET: 0
*sindbad_7さん、
ペトラ辺りの地形は、人の歴史より遥かに長い地球の歴史を感じさせる風景でしたね。
天候も良く、PLフィルターなしでもかなりクリアに撮れました。

SECRET: 0
*farfarsideKさん、
仰る通り、RFは風景写真はちょっと辛いところがありますね。
PLフィルターとか使いにくいですし。
でもブログに乗せる程度のサイズでしたらあまり粗が出ないようです(笑)

SECRET: 0
*マサエ。さん、
ありがとうございます。
旅の写真はまだまだ続きますのでお楽しみに!

SECRET: 0
*かよさん、
本当に素晴らしい旅が出来ました。
残った家族を思うとちょっと後ろめたくて、おみやげをたくさん買いました(笑)

SECRET: 0
*fineboy5さん、
西アフリカともまったく違う風土・風景は私にとっても新鮮で、心が震えました。

SECRET: 0
*杏さん、
Desert Highway、綺麗な名前ですよね。
通りませんでしたが、地図の上には西側に平行してKing's Highwayというものありました。

SECRET: 0
ぺトラというのはぺトラ古墳ですか?
名前は聞いたことはありますが、
見渡すは山、山、山ですね。岩山?
世界には(日本国内もそうですが)見たことのない
風景がたくさんあるんですね。
楽しませていただいております。ありがとうございます。

SECRET: 0
いきなり異国情緒たっぷりなのであります。
なぜか、飯が旨そうなのであります^^

SECRET: 0
*gangnekoさん、
私はペトラ古墳という呼び方は聞いたことがないのですが、同じ場所のことでしょうね。
ただ個人的には、古墳というと「土を高く盛り上げて作った古い墓がひとつ」というイメージなので、墳墓群という方がしっくり来ます(笑)
このあたり、雨期の水の流れるワディ(季節的な枯れ川)には木々が生えていますが、山には緑が少ないです。

SECRET: 0
*ひらりんさん、
本当に異国情緒たっぷりで素晴らしい旅でした。
ヨルダンの料理はどこも旨かったですよ!

SECRET: 0
中身拝見いたしましたので、再度コメントさせてください。(ははは)
ヨルダン料理、美味しそう!
さっき、お弁当を食べたばかりだというのに
写真をみたとたんに食欲が湧きました!
ほんと〜に美味しそう。。。
シンガポールのチキンライスっぽいですね。
乗っているのはチキンでしょうか?
香辛料の効いたお料理。。。いいですねぇ。。。
あと、下にしかれたランチョンマット?の写真が気になりました。
化粧品のコマーシャルでしょうか、顔を半分パック?している
ベアトップの女性がいますね・・・。
あ〜、しかし、美味しそう・・・。

SECRET: 0
*gangnekoさん、
中身まで見ていただきありがとうございます(笑)
乗っているのはマトン(ヒツジの肉)です。
ごはんはスパイスが軽く利いて、とてもおいしかったです。

顔を半分パックしているのは、死海の化粧品の宣伝です。
写真の泥パックとか、死海の成分を利用した化粧品は有名らしいです。

コメントする

このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年11月20日 23:54に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Le départ(旅立ち) 02」です。

次のブログ記事は「La Khazneh(エル・ハズネ) 04」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。