サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

Pétra, la cité rose-rouge(バラの赤に染まった都ペトラ) 05

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決して書物や知識に収まらない
自分の眼で見る事でしか理解できない
地球と人の歴史がそこにあった

ペトラはエル・ハズネだけでなく、全体が時間により微妙に表情を変える赤い岩でできている。
そして、くりぬかれた遺跡の内部は、古い堆積層の時代による色の違いと、その地層の褶曲が、人の想像を超えるほど美しい模様を作っている。

トルコで生まれたイギリスの詩人John William Burgonは、ペトラを
"a rose-red city half as old as time"
「(悠久の)時の半ばほども古いバラの赤に染まった都」
と詩に詠んだ。

この自然と人の手が織りなした美しい遺跡は、とても一日では見て回れないほど広い。
ガイドとは2時間の約束だったが、As siqを越え、エル・ハズネを堪能していたらそれだけでもう1時間以上経っていた。
まだ日暮れまでにはたっぷり時間がある。
ガイドには、エル・ハズネを越えたところで礼を言って分かれ、ひとりでゆっくり遺跡を見て回る事にした。
ガイドは別れ際に、お奨めの遺跡ポイントと秘密の(というほどではないが)丘越えのルートを教えてくれた。

d0087256_21224767.jpg 墳墓の中の岩肌。
息を飲むほど美しい。

日暮れ近くまでペトラの山を登り、谷を下り、休み、また歩き続けた。

参考資料

"Petra" (1845)
John William Burgon

It seems no work of Man's creative hand,
by labor wrought as wavering fancy planned;
But from the rock as by magic grown,
eternal, silent, beautiful, alone!
Not virgin-white like that old Doric shrine,
where erst Athena held her rites divine;
Not saintly-grey, like many a minster fane,
that crowns the hill and consecrates the plain;
But rose-red as if the blush of dawn,
that first beheld them were not yet withdrawn;
The hues of youth upon a brow of woe,
which Man deemed old two thousand years ago,
match me such marvel save in Eastern clime,
a rose-red city half as old as time.

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コメント(12)

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スゴイ!!
圧巻であります。

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こんばんは
3枚目、、、只々 ため息が出ます・・・
自分の場合、こういう所に、何日居ても全く飽きる事は無いでしょう
良い所ですね

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おかえりなさーい!(遅くなりました…)
無事に帰ってこられて、ほっとしました。
写真が…今回も素晴らしくて、見てると胸がどきどき…くるしいほどです(笑)

>自分の眼で見る事でしか理解できない
 地球と人の歴史がそこにあった

そこに身を置いて、呼吸してみて、自分の眼で見て初めて感じられることがたくさんあるんですね。
それを感じたくて、私は旅するのかなって思ったりします。
jujubeさんが見て、感じて、切りとった瞬間たちを見せていただけること、うれしいです。
たのしみにしています♪

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*ひらりんさん、
ありがとうございます!
足が疲れましたが、筋肉痛までは行きませんでした(笑)

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*thejetmoleさん、
あちこちの洞窟の中の岩肌、本当に素晴らしいところでした。
私が見ていない、もっと綺麗なところもあるらしいです。
ぜひいつか訪ねて見てください!

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*はせつさん、
ただいまー(笑)
実は、なかなか思うように切り取れず悔しい思いをしてるのですが、私の感動が少しでも伝わったら嬉しいです。
旅の写真はまだまだ続きます。
お楽しみに!

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本当に美しい岩肌ですね。。
その魅力が存分に伝わってくるお写真を撮られたjujubeさんの才能にも乾杯です♪
掲載された詩歌の中で"the blush of dawn"という表現に、特にグッときちゃいました。

SECRET: 0
すご〜!!!
今までトップ部分しか見て(読んで)なかったので
あれ?ここは?と思ってクリックしたら、
なんと!うゎあ〜!
すんごい山肌ですね。
太古の木目みたいです。
綺麗ですねぇ〜。

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*gangnekoさん、
え?!今までトップして見ていただけていなかったんですか。
ちょっと悲しい・・・
クリックした後ろに、いろいろ書いていたり、写真がありますのでぜひご覧になってください。

SECRET: 0
えへへ。すんません。。。
中身があるとはついぞ知らず・・・。
これから、バックナンバーも楽しみに見ていきます。
あ、もちろん、最新版はチェックしつつです。

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*anzu*さん、
すみません!
コメントへのお返事を飛ばしていました(汗)

この詩は欧米ではかなり有名らしいです。
ということで、ラクダのミルクで乾杯(謎)

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*gangnekoさん、
バックナンバーの購読ありがとうございます(笑)
これからもよろしく!

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年11月22日 21:30に書いたブログ記事です。

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