サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

La vie du caire(カイロの空気 -glossy darkness- 19)

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暑く、煙たく、甘く、煩く、小汚く、人懐っこい
あのカイロの空気がこの写真の中にある

女性や右側の子どもの足元が切れている。
構図的にはまったく納得していない。
だが、露出や構図にこだわって目の前の撮りたい瞬間を逃すことはなかった。
自分では大きな進歩だ(笑)
それをよしとしよう。

僅か2〜3日だが、昼も夜もカメラを持って歩き回ったカイロ。
その人や車のざわめき、シーシャや肉を焼く匂い、頬に感じた空気の温度や湿度、この写真を見るとそんなものを今そこにいるように思い出す。
こういう写真は人に見てもらうためでなく、自分がそこにいたことを忘れないためのものかも知れない。

珍しいものは何も写っていないこの写真が人に何かを伝えることができるのか、わからない。
それでもこの写真を、ブログに載せておきたかった。

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コメント(10)

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素晴らしいショットですね、空気や匂いも感じます。
写真は Oneself だと思っています。二十代の時に欧州で仕事を学んでいた時に、出来るだけ沢山の匂いや食べ物や空気や人々を視ることが澱のように深さを与えるのを後に気付きました。
これからも楽しみにしています。

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写真は自分が行った事のない世界を見たり感じたりする事が出来るのが
素敵な所ですね。雰囲気が凄くよく出ていますね。はっきり文字にして
感じた事を表現しにくいのですが、分かるような気がします。構図に拘
ると確かに人を入れるphotoでは、人の体の部分が切れないで入るのが
いいのでしょうけど、でも一番大切にしたいのはその時の空気ですよね。

SECRET: 0
みなさんもおっしゃっていますが
空気感やにおいが伝わってくるような一枚ですね。
今日もすばらしく魅惑的なお写真が拝見できたことに感謝いたします♪

SECRET: 0
いいじゃないですか!
生活路をぶらつきながら楽しまれているjujubierさんが目に浮かびます。
雑踏編では"対比 -glossy darkness- 17"がお気に入りかな。
建物から町の雰囲気が良く分かりました。

SECRET: 0
いくら技術が優れていても、いくら理にかなっていても
そんな写真は只の写真ですよね。
たとえ自己満足な写真であっても自分が何かを感じる写真じゃないと他人に何かを語ってくれないと思うのです。

SECRET: 0
*macttさん、
空気や匂いを感じていただけたのなら、とても嬉しいです(笑)

私も、20代を過ごした砂漠の暮らしや、無茶苦茶恥をかいて、悔しさをエネルギーに変えて覚えた言葉や仕事が自分の原点です。
写真は、始めたのは遅いですが(汗)、失敗を糧にこれから成長していきたいと思っています。

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*farfarsideKさん、
いつもコメントありがとうございます。
雰囲気を感じていただけましたか。
ありがとうございます。
技術的なことより、その瞬間に感じた気持ちを一番大切にしたいと思っています。
その上で技術的な裏打ちがあればもっといいのでしょうが(笑)

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*杏さん、
私的な写真から、空気感や匂いを感じていただけて、とても嬉しいです。
こういう写真をたくさん撮れるようになりたいと思います。

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*travelsterさん、
「対比 」、自分でも好きな写真ですがコメントが少なかったので、ズレてるかな〜、とちょっと考えてました(笑)
travelsterさんに気に入っていただけて嬉しいです。

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*いなやん、
人の反応を気にするより、自分の好きな写真をどんどん載せていきたいものですね。
でも独りよがりにはなりたくない。
そのへんのバランスが・・・
だから、褒め言葉より、素直な感想や解釈、私ならこうした、こうしたら?なんてコメントもたくさん戴きたいと思います。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2007年12月19日 00:20に書いたブログ記事です。

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