妻と娘が東京に遊びに行っているので、今日久しぶりに両親と3人で喫茶店に行った。
おいしいコーヒーと紅茶を飲める両親のお薦めの店だとという。
家から車で10分ほどのところだった。
両親は、キリマンジャロとブルーマウンテンを注文した。
私は、ダージリンをミルクティーで頼んだ。
しかし、注文したコーヒーがくると両親はなんと・・・
カップに砂糖を次々に放り込んだ。角砂糖を3つだったか4つだったか。
キリマンジャロとブルーマウンテンの味はわかるだろうか。
サヘルでは、今ではほんとうにポピュラーな飲み物になっている飲み物にお茶がある。
サヘルのお茶は、握り拳ほどの大きさの金属製の急須でいれる。
そして同じ葉を使って3度飲む。
1杯目は、砂糖の甘さもあるが渋みが強い。
2杯目は、渋みが少し出た葉にさらに砂糖を加えるので、甘さが強くなる。
そして3杯目は、出がらしに砂糖をもう一度加えるので、お茶より砂糖の甘さが遙かに強い。
2杯目と3杯目にはミントを入れるので、3杯目は甘いミント水のようになる。
1杯目は人生のように苦い
2杯目は愛のように甘い
そして3杯目は死のように甘い
と言う。
主人は、急須を肩の上まで持ち上げ、小さなグラスにお茶を注ぎ落とす。
グラスが一杯になると、それをまた急須に戻す。
それを何度も繰り返して、砂糖を撹拌させる。グラスには次第に泡がたまってくる。
3杯目まで煎じるには1時間以上かかる。
その間人々は、いろいろな話をしながら、お茶の時間を楽しむ。
炭でいれるお茶は、炭にする木と水の質を選ぶ。
燃やして煙の多い木やにおいの出る木はだめだ。水も塩分が少ない井戸のものがいい。
砂糖は十分溶かさなければいけないが、そのためにお茶が冷めすぎてはいけない。
泡の多い入れ方がいい。
主人は客より先にお茶に口を付けてはいけない。
客にはお茶を必ず3杯目までいれてもてなす。。
客は、時間があれば3杯、急いでいても最低2杯目まで飲まなければいけない。
サヘルのお茶にもサヘルの「茶道」がある。
サヘルにしばらく暮らして、このお茶を飲み慣れると、甘いお茶が好きになる。
コーヒーも甘い方がよくなる。
厳しいサヘルの自然は、体力を維持するために高いカロリーを要求すると言うこともあるだろう。
だから私も、コーヒーに砂糖をたっぷり入れる。ブラックなんてとても飲めない。
列車や飛行機に乗って出てくるコーヒーには、小さなフレッシュミルクと細い細いスティックシュガーがもらえる。
しかし私は、あれではとても足りない。私はミルクも砂糖ももうひとつくださいといつも頼んでいる。
それを見ると驚く人もいる。いや、サヘルにいて甘い飲み物になれているので、そう説明していた。じぶんでもそう思っていた。
しかし今日、両親がコーヒーに入れる砂糖の量を見て、それは間違いだったとわかった。
日本にいた時から、小さい時から、甘い飲み物に口が慣らされていたのだ。
だから、サヘルの甘いお茶を初めて口にした時にも、まったく抵抗がなかったのだ。
私も、砂糖をひとかけら入れて、たっぷりミルクを入れて紅茶を飲んだ。
甘くておいしいコーヒーと紅茶を飲みながら、春になったらまた庭にミントを植えて、おいしいサヘルのお茶を飲もうと思った。
はじめまして。
blogrollingリストに加えて頂き、ありがとうございます。
(RecipRollで確認できますので)
サヘルって聞き慣れない地名だったので、
検索しましたら、貴サイトのホームにアクセスしました。
原風景、とてもよかったです。
途中クリックするのが怖いくらいでした。
勿論期待感で、です。
「コメントつくとお喜びになる」そうなので
早速コメントさせていただきました。
(当方、多分同じ性格だとおもいます>笑)
初コメントありがとうございます。
嬉しくて小躍りしています。ヽ(^。^)丿ホント
サヘルの写真は、原風景とは別のコーナーですこしずつ載せていく予定です。
時々覗いてみてくださいね。
Blogrolling していただきありがとうございます。
アフリカの茶道というものには興味深いものがありますね。ケニアは世界有数の紅茶の産地の一つでもありますし、名前だけは知っていましたが、勉強になります。
ひらたさん、コメントありがとうございました。
サイトはよくおじゃましています。ガジェット好きなもので(^^ゞ
これからもよろしくお願いいたします。