日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

1日1人に必要な水の量

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ブログ「SAHEL BLOG」 で書いた「1人当たり水量」に関連する投稿です。

水袋ラクダに乗って旅していた時、水はヤギの皮の袋に水を入れていました。
首を切って殺したヤギの頭と手足の先をとり、胸の部分をできるだけ小さく縦に裂いて、そこから骨と肉と内臓をうまく取り出した後、縫い合わせます。
ですからこの水袋はヤギの胴体の形をしています。
この水袋は、もとのヤギの大きさによりますがだいたい20リットルくらい水が入りました。

水袋に水を入れる旅をしていて、これを、飲料用、調理用、食器洗い、顔や歯を磨いたり・・・生活用水すべてに使ってだいたい3日で使い切りました。
モーリタニアのシンゲッティという町からティシットまで400kmほどの距離を12日間ラクダで旅をした時は、この間井戸を通りませんでした。
遊牧民とふたりで、3頭のラクダにふたつずつ水袋を積んでいました。
水はティシットにつく前にすべて使い切りました。
20リットル×6袋÷11日÷2人=5.46リットル
1日ひとり当たり約5.5リットル水を使ったわけですね。

というわけで、WHOの「人が人間らしい生活を営むためには、最低1日5リットルの水を必要とします。この5リットルというのは水環境にめぐまれずギリギリの水量で生活している場合です。」という1日に必要な水の量は、私自身の体験からも納得できる数字です。

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このページは、Yoshinori FUKUIが2003年4月11日 06:08に書いたブログ記事です。

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