日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

シエムレアプの事件

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先週、カンボジアに行ってました。

地雷の傷跡

シエムレアプにも滞在し、シエムレアプからホーチミンに飛んだのは9日でした。
その10日後に幼稚園の人質事件があり、とても身近なできごとと感じるとともに、カナダ人の男のが亡くなったという知らせに胸が痛みました。

覆面姿の犯人は短銃を持ち、教室にいた2〜6歳の児童24人と、教師5人の29人を人質にした。現金4万ドル(約440万円)、自動小銃AK47(カラシニコフ)6丁、ロケット砲2基、手投げ弾などの武器、逃走用のワゴン車を携帯電話で要求した。その後、金額を3万ドルに引き下げ、警察官が現金を窓越しに渡したという。要求金額は最初は1000ドルだったとの情報もある。
引用元:asahi.com:日本人園児ら一時人質、カナダの男児犠牲 カンボジア - 国際

シエムレアプで走っている車を見るとナンバープレートがありません。
不思議に思って聞いてみると、車体登録や免許制度がないとのこと。
飲酒運転も捕まらず、轢かれた人の保証金は20万円と言われました。
雑談の中での情報ですから、誇張されている部分が多いかもしれませんが、法の未整備と貧困から人の命が軽く扱われざるを得ない状況を考えさせられました。
一人当たりのGDPは、約260 US$。
長い内戦から抜け出た、1991年のパリ和平協定からまだ14年しか経っていません。
その上、1997年の武力衝突とアジア経済危機で、上向きかけた治安と経済が打撃を受けました。
最近は順調に経済成長を続けてきていたと思っていた矢先の今回の事件は、観光に収入の3割以上を依存するカンボジアにまた大きな影響を及ぼしそうです。

アフリカに慣れた私には、時の流れがゆったりしていて(とっても人々の暮らしはたいへんなのでしょうが)、居心地が良かった国なので、家族をつれて安心して訪れられるように、一歩一歩平和への道を歩んでいって欲しいと思います。

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このページは、Yoshinori FUKUIが2005年6月19日 10:17に書いたブログ記事です。

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