日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

異国でひとりでストレスを抱え込まないように

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先ほど、マリ人と結婚してマリに住む時の判断材料について書きました。

考えた末、マリに住むと決められたとします。
一緒にマリで住み始められてから、予想しないようないろいろな問題がでてくるでしょう。
その時に一番大切なことは、問題をひとりで抱え込み、ひとりで解決しようとしないことだと思います。
決してストレスをひとりきりで溜めていかないで、パートナーに相談し、ふたりで問題を解決するようにしてくださいね。

慣れない土地で、自分一人でできること、考えつくアイデア、判断には大きな限界があります。
その土地とそこに暮らす人々のことをよく知っているパートナーだからこそ、出てくるアイデアや見いだせる解決策がきっとたくさんあるはずです。
時には、そこに住んでいるから逆に、当たり前すぎて見えない問題をあなたから指摘されて、パートナーが戸惑ったり、驚くことがあるかも知れません。
でも、そういうふたりのすき間を埋めて行く過程が、夫婦の絆を固く結びつけて行くのだと思います。

遠い異国の地で、誰にも頼らずにストレスを溜めて行くのはとても辛いことです。
私は、生まれた国を離れて、私のために文化も習慣も価値観も違う日本に付いてきてくれた妻の心細さを汲み取れず、とても後悔しました。
この投稿は、日本でひとりで我慢していた妻の苦労や頑張りに気付かず、涙を見て初めてそれがわかった大間抜けな私の自戒でもあります。
妻の場合は、あまりストレスを溜め込みすぎる前に、私のその不満、問題をぶつけてくれましたので、ふたりで解決策を考えることができました。
でもアフリカで、ひとりで頑張り過ぎて、体や心を壊してしまったり、最後の選択をしてしまった人たちも知っています。

自分の国では、付いてきてくれた妻の言葉にならないSOSやストレスの信号も見逃さないようにしたいと思います。
付いてきてくれた妻には、あまり無理せず、何でもふたりで話し合って道を探して行こうね、といつも言っています。

結婚してマリに住まれる方だけでなく、仕事で滞在される方も、ストレスはひとりで抱え込まないようにしてくださいね。

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このページは、Yoshinori FUKUIが2005年8月27日 15:33に書いたブログ記事です。

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