日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

誕生日

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今日は、妻の誕生日であり、娘の卒園前の発表会。
雨の中、せわしいけれど楽しい1日だった。

午前中は、娘の卒園前の発表会に行く。
業者が来て撮影しており、来賓の両親などはビデオ・写真撮影禁止。
この方が会場の雰囲気がずっといい。

しかしカメラもビデオも持っていない空の手でも、拍手もしない方がいた。
おまけに途中で帰っていった。
サヘルにはもともと「拍手」という習慣がない(手びょうしはある)。
だから、演奏会やダンスでも拍手がないこともある。
けれども、手びょうしやあいのてで、みんなで場を盛り上げる。

あの家族の場合は、自分の子供がでていないダンスには興味がないようだった。
しかし園児たちが、一生懸命覚えた演技を披露しているのだから、自分の子供がでていなくても、拍手をして最後まで見てあげればと思った。

帰りの車の中、発表会では着物を着て、大人っぽく踊っていた娘が、妻の胸にギュッとしがみついていた。
終わって緊張の糸が解けたのか。

その後、娘はマイカル(雨の日に遊べる場所がある)に遊びに行きたいという。
しかし調子の悪い耳で午前中大音響を聞いたので、耳と頭が痛くこれ以上の音(遊び場は大音響)に耐えられそうにない。
そこで申し訳ないが、マイカルまで乗せていって、私は駐車場の車の中で休む。

夜は、父母もそろい、私たち夫婦と娘の合計5人で、誕生日のお祝いに妻の大好きなステーキを食べに行った。
妻は 300g に挑戦。
ほとんど平らげた。
娘も 80g ぺろり。
さすが遊牧民の末裔たち。
私は妻が残すだろうと思い、残飯整理を考えて 100g 注文。
当てが外れたが、健康のため腹八分でよしとしよう。

家に帰って、ケーキでもう一度お祝い。
「ケーキ用に私が紅茶をいれるけど、ホントはおいしいミルクティーが飲みたいので後でゆっっくりいれてね」
といったら、どうせいれるんだから、と主賓がミルクティーをいれてくれた。
おいしいお茶でケーキを食べることができた。

サヘルにいた頃は、あちらでは誕生日を祝うという習慣もない(欧米化された都会は別)けれど、*歳まで健康で生きられたことを神に感謝しよう、と理由つけてヒツジを捧げ、さばいた内臓や肉を食べていた。
肉を食べた後の、いつもより濃いめのお茶は格別だった。
そして何より、その晩じっくり煮込み、翌日の朝食べる頭と足(ゼラチン状でおいしい)のご馳走が私は大好きだった。

食べたものは違うけれど、今日は、家族そろって楽しめた。
耳の調子は今ひとつだけれど幸せな1日が過ごせたことに感謝。

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コメント(2)

遅ればせながら、

奥様、お誕生日おめでとうございます。

毎年くる誕生日、年々辛くなるものがありますが^^;

それを無事に迎えられることに感謝しています。

他人の子供に興味のないご父兄、多いですね。

他のお子さんの演技も楽しみたいから、

ビデオを撮っていらっしゃる方に、

「見えないので座って頂けますか?」って

静かな口調(笑)で、注意したことがあります。

こういう親御さんが、少しずつ増えていますね。

お祝いの言葉、ありがとうございます。

妻に伝えておきますね。

私自身、娘の姿を写真やビデオに収めておきたいとも思いますが、目だけでなく五感すべてを通して娘を見て感じてあげることが、もっと大切なことだと思います。

カメラやビデオで思い出をつくろうとすると、どうしてもその時間がおざなりになりそうな気がします。

それよりも、話し、手をつなぎ、応援し、その「瞬間」の幸せも大切にしたいですね。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2003年3月 1日 06:58に書いたブログ記事です。

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