日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

ナイジェリアで転覆事故

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ナイジェリアからの3日の報道によると、同国北西部ケビ州のニジェール川で1日、約100人が乗っていたとみられる船が転覆、80人以上が行方不明になった。

引用元:川で船転覆、80人以上不明

多くの人が乗船した船が、恐らく過積載が原因で転覆したそうです。

ここでも何度か取り上げましたように、昨年9月末には、セネガルのフェリーがガンビア沖で転覆し、犠牲者数がタイタニック号を上回る船舶史上最大の惨事があったところです。あの事故の原因も過積載(と嵐)でした。

AFP の記事をベースに、西アフリカで過去20年ほどの間の死者の出た船舶事故の記録をまとめておきます。

1984/10/14 ナイジェリア 転覆        死者   約 100人
1988/01/13 ナイジェリア 難破        死者   約 100人
1992/04/15 ナイジェリア 衝突        死者   約 300人
1995/04/05 ガーナ    転覆        死者     100人以上
1995/08/25 カメルーン  難波        死者   約 200人
1997/01/19 ナイジェリア 衝突        死者   100-150人
1997/08/25 ナイジェリア 衝突、定員超過   死者   約 100人
1997/09/01 ナイジェリア 衝突        死者   約 130人
1998/02/19 シエラレオネ 事故、難破     死者     140人
1998/04/01 ナイジェリア 嵐、難破      死者   約 280人
1998/06/12 ギニアビサオ 転覆        死者   約 200人
1999/04/01 ナイジェリア 嵐、定員超過、難破 死者   約 250人
2001/12/24 ナイジェリア 衝突        行方不明 約 100人
2002/04/18 ガーナ    定員超過、難破   死者     102人
2002/09/26 セネガル   定員超過、嵐    死者    1,863人

今回の事故もあり、国別ではナイジェリアでの事故が非常に多いですね。
過積載(定員超過)による事故もこれで5件目です。

なお、今回の事故については、引用した共同通信のニュースによれば100人以上の乗員がおり、80人以上が行方不明とありますが、The Newyork Times によれば、乗員は50人以上、30人以上が溺死とありました。

ニジェール川は、ギニアを水源に持ち、マリに北上し、そこから東に流れを大きく変え、ガオ付近でその向きを南に変えギニア湾に流れ込んでいる大河です。
ケビ州はナイジェリア最西北部、ニジェール川がニジェールからにナイジェリアに入ったところです。

そういえば、1805年、探検家マンゴ=パークがニジェール川調査のためこの川を下り、ハウサの軍の待ち伏せで命を落としたブサ(カインジ湖の南)はこのすぐ南にあることを思い出しました。

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このページは、Yoshinori FUKUIが2003年3月 5日 18:30に書いたブログ記事です。

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