日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

トンボ玉

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トンボ玉ってご存じですか?
不透明な色付きガラスのカラフルな丸い玉で、ネックレスにするため糸を通す穴があいています。
トンボの目玉に似ているので日本では「トンボ玉」と呼ばれています。
実際には球形だけでなく、円筒形や珍しいものでは人頭型のものもあります。
B.C.6〜A.D.3世紀の地中海東岸地域,メソポタミア,イラン高原,戦国〜漢時代の中国,イスラム初期に素晴らしいトンボ玉がたくさん作られています。もっとも古いものは3500年前にエジプトで作られたものだそうです。

サヘルでも、古い住居跡などからトンボ玉が出土します。
何代もトンボ玉を受け継いでいる人もいます。
西アフリカに多く見られれるトンボ玉は、この地で作られたものでなく、中世のイタリアで作られたものが、公益によってサハラ砂漠を越えて運ばれたものだそうです。
サヘルのトンボ玉は、楕円形か円筒形で、文様は斑紋、縞模様、雁木模様等です。
雁木模様のものはシェブロンと呼ばれ、欧米でも人気があり国外への流出が進んでいます。
その人気のために、中国製のものや最近作られ古いもののように見せかけた模造品もたくさんあります。

中東などではトンボ玉の国外持ち出しは禁止されています。
すでに遅いかもしれませんが、サヘルでもそのような対策が必要なのではないでしょうか?

さて、今日トンボ玉の話を出したのは、伊豆半島で「トンボ玉工芸館」というところを見つけたからです。
博物館への美術品の卸をされている宮崎守正さんという方が、奥様、息子さんと開いていらっしゃいます。
世界中のトンボ玉が展示されているだけでなく、非常に貴重な人頭トンボ玉も展示されています。
サヘルのトンボ玉のコーナーもあります。
ここではトンボ玉の展示だけでなく、ご主人や息子さんが作成・販売もされており、体験トンボ玉作成もできます。
トンボ玉に興味がある方はぜひ訪れてみてください。

トンボ玉工芸館
静岡県伊東市大室高原3-63
Tel. 0557-51-5836 Fax. 0557-51-5837
休館日:水曜日
開館時間:10:00-17:00
入館料:300
アクセス:理想郷東口下車バス停前
     (JR伊東駅5番のりばから一碧湖経由シャボテン公園行き、バス35分)
     (伊豆急行伊豆高原駅からシャボテン公園行き、バス23分)

今回残念ながら訪れる機会がありませんでしたが、この近くに「アフリカン アート ギャラリー in 伊豆高原」というところもあります。
機会を見つけてぜひ一度訪れてみたいと思います。
アフリカン アート ギャラリー in 伊豆高原
静岡県伊東市大室高原1-209
Tel./Fax. 0557-51-5757
URL: http://www.aag-izu.jp
休館日:木曜日(祝祭日は除く)
開館時間:10:00-17:00
入館料:¥800
アクセス:理想郷東口下車バス停前
     (JR伊東駅5番のりばから一碧湖経由シャボテン公園行き、バス35分)
     (伊豆急行伊豆高原駅からシャボテン公園行き、バス23分)

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このページは、Yoshinori FUKUIが2003年5月16日 06:04に書いたブログ記事です。

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