日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

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蛍を見てきました。
子供のころは家のまわりにもたくさんいましたが、最近はあまり見かけませんね。
見てきた蛍は、人の手で放流されて大きくなったものです。
それでも川のほとりの草陰で、見え隠れしながら光る蛍は風情がありました。

実は先週、娘と本屋で「とべないほたる」という絵本を立ち読み(といっても打っている本が座って本が読める親切な本屋さんがあります)しました。
いじめをなくそうと校長先生が書いた有名な童話を絵本にしたものだとあとがきに書かれていました。シリーズで何冊もつづきがありました。
これを娘と読んだのが、今日蛍を見に行こうと思ったきっかけでした。
ただ本のほうは、娘はあまり感動した様子がなく、初めて見る蛍を娘や妻が喜ぶか心配でしたが、日が暮れて蛍が光り出すと、妻も娘も
「あ、あっちで光った!」
「ほら、あそこ!あそこ!」
蛍も逃げそうな大声を出しながら楽しんでいました。

蛍は欧米にもいるのですね。フランス語では Luciole。
この Luciole という単語は、「火垂(ほた)るの墓」というアニメのフランス語版DVDを3年ほど前に買った時に知りました。
(話は逸れますが、このアニメは小さな子供に見せるのには内容が重すぎました。私自身これを見て、3日間ほどショックが続きました。原作は野坂昭如。ご存知の方も多いでしょう。ご自分の体験だそうです)
フランスでは「蛍は洗礼を受けずに死んだ子どもの魂であるという迷信があって、美しいというよりむしろ無気味なものとされてきた」そうです。
日本でもゲンジボタルとヘイケボタルの蛍合戦など死んだものを蛍の光りに反映させるような見方もありますが、感じ方は随分違いますね。

妻も、子供のころマリの北部の生まれた村で蛍を見たことがあるそうです。西アフリカにも蛍がいるんですね。知りませんでした。
特に蛍にまつわるいわれや逸話はしらないそうです。
光るけれどもあまり注目されないのでしょうかね。
妻も長いこと見たことがなかったので、蛍を自分の言葉で何というのか忘れてしまったそうです。どんなふうに呼ぶのか思い出してほしいものです。

西アフリカにはおもしろいいわれのある虫がたくさんいます。
そんな虫の話も少しずつ紹介していきたいと思います。

ところで、帰る車の中で、
「ホタルのこどもはどこに住んでいるでしょう?
1.葉っぱの裏 2.水の中 3.土の中」
「ホタルの子供は何を食べるでしょう?
1.花の蜜 2.虫 3.魚」
というような質問をして蛍の生態を教えました。
本当は、実物を見せながら教えたかったのですが。

しかし、家に帰って念のため蛍について調べて見てびっくり。
「ゲンジボタル,ヘイケボタルのように幼虫期を水中で過ごす種類はきわめて少ない。幼虫はいずれも肉食性で,陸生の種類は陸生の貝類やミミズなどを捕食する。昼行性ホタルの成虫はしばしば訪花し,みつをとるほか,昆虫などを捕食することがある」(平凡社世界大百科事典)
忘れないうちに問題の答を訂正しなければいけません (^^;

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このページは、Yoshinori FUKUIが2003年6月14日 22:29に書いたブログ記事です。

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