7月末に、サントメ・プリンシペ、リベリアなどの時事情報について簡単に触れました。
ギニア会の齊藤清さんが、石油の利権という観点からこのあたりの状況について簡潔にまとめてくださっています。
情報は 『金鉱山からのたより』というメールマガジンのものですが、バックナンバーをウェブ上で読むことができます。
どうぞご覧になってください。
斉藤さんの考察のように、西アフリカ・ギニア湾沿岸部諸国の火種はダイアモンドから石油に移り、USAの圧力は今後ますます強まりそうです。
それは、サヘル地域にとって、出稼ぎ先としてのギニア湾沿岸部諸国における、サヘル地域の人々の人権・社会経済的関係を含んだ生活環境への影響だけの問題にとどまりません。
ギニア湾沿岸部諸国の変化は、
1.イスラムの影響の強いサヘル地域諸国の主に市民レベルの反発
2.石油の利権への追随、あるいは隣国のそれを阻止しようとする国家レベルのパワーポリティクス
3.サヘル地域の旧宗主国フランスや、サヘルの北に位置するリビアやアルジェリアの圧力
などの要因が複雑にからみ合って、サヘル地域にもさまざまな影響が現れてくるでしょう。
(現在スイスやドイツで問題になっているサヘル地域で行方不明になった旅行者の問題もこれと無関係ではありません。この問題については近くまとめます)
時間的余裕や乾燥したサヘルが大好き!という個人的な興味から、ギニア湾沿岸部諸国のさまざまなトピックにまで話題を広げることはできませんが、サヘル地域とのつながりという観点から、今後もサヘルの南に位置する ギニア湾沿岸部諸国については見続けていきたいと思います。
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