日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

アメリカ軍によるマリ軍の対テロ訓練

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Une trentaine d'instructeurs ame´ricains forment depuis le mois dernier 300 militaires maliens aux techniques de lutte contre le banditisme et le terrorisme international, a-t-on indique´ lundi de source militaire malienne.

引用元:L'actualite´ avec l'AFP : Lutte contre le terrorisme: des instructeurs americains forment les Maliens

1月20日から3月26日までの予定で、バマコ、トンブクトゥ、ガオの3中隊各100人のマリ軍兵士が、それぞれ10人ほどの USA の指導教官による対強盗・対テロ行動の軍事訓練を受けています。

訓練後はマリ軍が単独で北部国境の治安警備に当たるとのこと。
USA からは、軍事訓練だけでなく40台ほどの四輪駆動車と通信機器の供与もあったそうです。

この軍事行動は、1996年「トゥアレグの反乱」以後も北部で略奪事件などが散発し、依然治安が安定していないことへの対策だそうです。
昨年はマリ国境に近いアルジェリアで32人のドイツ・スイス人が誘拐される事件がありました。
今年のパリ−ダカール・ラリーのマリ国内のステージは、テロの危険があるとして中止になっています。
アルジェリア政府は、アルジェリア軍による1月31日にマリとの国境近くを拠点として活動する武装グループ GSPC(Groupe salafiste pour la pre´dication et le combat) の制圧を行うと発表しました。

今回の軍事訓練はマリ側としての外交的な対応でもあるでしょう。
しかし、マリ政府が、旧宗主国フランスでなく「イラク侵略」でフランスと対立した USA にその支援を仰いだことは、今後のフランスとの関係に影響を及ぼすのではないでしょうか。

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このページは、Yoshinori FUKUIが2004年2月17日 23:19に書いたブログ記事です。

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