最近、よくサヘルの夢を見ます。
自分が、アナカッバ(ブーブー:現地のポンチョのような民族衣装)を着て、タギルムース(ターバン)をして、サンダルを履いて、砂の上を歩き、熱い風を感じ、タマシェク語で遊牧民の友人たちと、たわいのない会話をしています。
目覚めた後も、アナカッバのはためき、砂の上を歩いた感触、タギルムースを巻いている安心感が皮膚の上に残っています。
それが生々しいのは、夢の中だけの心の記憶ではなく、実際に自分が何年も体験した体の記憶だからでしょうか。
そんな夢を見た後は、目の前の日本の暮らしがちょっと遠く感じてしまいます。
よし、と自分を励ましてベッドから起きます。
この現象は、ある場所に、長期滞在した事のある人たちの、フラッシュバックでしょうか…
実は、僕も、同じように、ヒマラヤにいる夢を見ます。目を覚まして、跳ね起きても、今、日本にいる事が、不自然に思える瞬間があります。
しかし、すてきな夢ですね。