日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

ボーダフォンの3G携帯は、本当にマリで使えるか

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airafrique101さんから、掲示板に以下のようなご指摘をいただきました。

以前、ボーダフォンの3G携帯がマリとかで使えますという記事をかかれていますが、実際に使ってみましたか?
というのは、ボーダフォンのHPには、ボーダフォンの3G携帯はUSIMカード(3Gカード)は使えるけど、SIMカード(GSM)は使えないという記載があったからです。

当該の私の投稿は、2004年2月22日のサヘルで日本の携帯電話を使えるようにです。
関係する部分を抜粋します。

ヨーロッパでは、イギリスを除きまだまだ第3世代携帯サービスは普及していません。
フランスでもそんな状態ですから、旧フランス植民地圏でいまだにフランスの影響力の強いサヘル地域のほとんどの国では、第3世代携帯サービスはまだまだです。
(中略)
現在は GSM によるサービスですので、ボーダフォンのデュアルモード対応機種なら、現地でチップさえ契約して得られれば、番号が変わる、メモリ上のアドレスが使えない、などの規制はありますが、日本から持って行った携帯が通話にはそのまま使えます。

「ボーダフォンの3G携帯で、SIMカード(GSM)が使えるか」という点についてウェブ上で調べてみました。

日本で販売されているボーダフォン グローバル スタンダードはすべてSIMロックされているようです。
引用元:J-フォン、海外でも利用できる3Gサービス

「SIMロック」は、「特定の通信会社のSIMしか利用できない様に携帯電話機がロックされている」ことです。
「SIMロック」については、上掲のURLに以下のような説明がありました。

SIMロックを外す業者も多く存在しますが、これらはもうお分かりのように携帯電話会社の利益に激しく反しますので、あまりおおっぴらには行われていません。SIMロックを外すことは現状違法ではないのかもしれませんが、もしかすると契約している携帯電話会社の利用規約に違反することになるかもしれませんので、リスクを理解しておく必要があると思います。
引用元:J-フォン、海外でも利用できる3Gサービス

というわけで、ボーダフォンの3Gの携帯は、GSMを拡張したUGSMをつかっていますが、SIMロックがかかっていて、海外でGSMカードを買っても、それが使えない、ということですね。

古い記事をおわびして訂正させていただきます。

そういえば先月、中国で、日本人の知人が、現地のSIMカードを日本で買ったボーダフォンの携帯に入れて試したところ利用できませんでした。
これは、SIMロックのためだったんですね。
しかし私が、NTT Docomoから買った海外用のNOKIAの携帯電話(FOMAのカードが海外でも使える)は、問題なく中国のSIMカードが使えました。
この携帯はSIMロックがかかっていないようです。
この事例からふと気になって、もう少し調べてみました。

するとノキアの3G携帯電話は、SIM提供業者や通信事業者に依存しない形で3G携帯電話を販売しています。
ということは、これらの携帯はSIMロックがかかっていないわけです。

ノキアの製品リストを見てみると、NOKIA 6650(19,800円)やNOKIA 7600は、GSM 900/1800とWCDMAのデュアルモードですから、ボーダフォンで利用可能です(ただしNOKIA 6650は英語表示のみ)。
これらの機種なら、日本国内ではボーダフォン、西アフリカでは現地のGSMプリペイドカードを利用という、当初の希望に添うことが可能なようです。

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コメント(5)

日本に帰った時に量販店でよくみかけたのはノキアの6630でした。これもデュアル対応機種ですね。
日本で買えば日本語が入力可能な機種が手に入るということで、ちょっと考えていたのですが、ノキアがSIMロックされていないと知っていれば買っていたかもしれません。
ただ、そうすると今度はカタールにいるときにアラビア語が扱えなくなるので、痛し痒しです(笑
ちなみにカタールでは今年の末から3Gサービスが開始の予定です。

やっぱり日本で買った3G携帯は使えませんか。
多少高くても、アビジャンで買う携帯電話よりはデザインとかもいいなと思ったのですが。
Nokiaも日本語がディスプレーに出ないようだと、日本での購入のメリットはないかもしれません。

TAKE Cさん、
アラビア語と日本語対応の機種となると、MacでSkypeOut & SkypeINですかね(笑

airafrique101さん、
NOKIA 7600は日本語表示対応の携帯電話なんですが・、ずいぶん癖のあるデザインですからねえ・・・

いやいや、私も随分悩みました。中国やフィリピンからSIMロック解除した製品を買ったらどうだろうとか思ったんですが、今の結論からすると、もう少し待ってみようと思います。

一つには、日本語でのメールが出来ないと言う事。(携帯メールは使ってませんが、最近その重要性を痛感。パソコンのメールでは、返事のタイミングを逃してしまいます)

二つめは、Vordafoneの料金が高い事。なんせ、殆んど携帯を使わない事とツーカーV3の料金が安くって(基本料1700円)。Vordafoneとの差額を考えると、半年分でGSM携帯が買えます。ということで、現地用を買う事になりそうです。

au(アフリカ連合じゃないですよ)もSIMカードのサービス始めるみたいですね。

でもアフリカ諸国でどれだけ使えるかは未定みたいですねぇ。

http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0713/besshi.html

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このページは、Yoshinori FUKUIが2005年7月 9日 17:32に書いたブログ記事です。

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