日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

息子の発熱

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息子が入院してしまいました。

木曜日から、「体の関節が痛い。背中が痛い。寒気がする」と言っていました。
しかし、木曜日と金曜日は、元気に体を動かして妹を遊ばせたり、自転車を乗り回していました。
土曜日の午前中は、体調がよくないとゴロゴロしていました。
体温は37度5分でした。
しかし夕方には、元気になって家族揃って花火大会に行きました。
昨日、日曜日は、朝から寒気を訴えていました。
体温は38度2分。
大変だった旅の疲れか、風邪か、もしかすると・・・と心配になりました。
解熱剤を飲むと、少し症状が緩和されテレビを見たりしていました。
しかし夕方には、寒気がひどくなり体が震えています。
体温は38度5分。
この症状はもしや、とインターネットで病院を探しました。

しかし、東海地方はリストにひとつも情報がありません。

そこで、今朝一番に、名古屋市立大学医学部医動物学教室に電話して太田教授に相談させていただきました。
太田教授には、数年前、義母が日本に来て発熱した時に大変お世話になりました。
太田教授は、お忙しい中、快く名古屋市立病院への紹介を引き受けてくださいました。
すぐに準備をして病院へ。

病院で検温すると39度まで熱が上がっていました。
検査の結果は、予想通りというか、残念ながらというか、熱帯熱マラリア (Tropical malaria/Falciparum malaria : 原虫はPlasmodium falciparum)で、即入院となりました。

治療は、まずMephaquin(メフロキン)を使って行っていただくことになりました。
妻は、今晩は息子に付き添って病院泊まりです。

市立病院内科の佐伯先生をはじめ、院内のみなさんが非常に親切丁寧に対応してくださっています。
本当にありがとうございます。

参考URL
マラリアに関する情報
医療関係者向け情報
マラリアの治療薬
予防・治療に関連する留意事項
マラリア・感染症の予防・治療に関する相談場所

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コメント(6)

熱帯熱マラリアは、とにかく迅速な処置が何より。マラリア原虫が増えないうちに適切な処置ができてよかったですね。いろんな意味で、日本では難しいですから。とにかく無事でよかった。

私も熱帯熱マラリア、2回経験しました。
1回目はガーナのクマシで罹り、アクラで発病。携帯していたファンシダールで治療しました。
その数年後、2回目のマラリアはマリの南西部で罹り、日本、帰省先の浜松で発病。
1回目の寒気と関節の痛さとそっくりだったので、早速、浜松市内の遠州総合病院へ行って、高熱の中、「マラリアを疑ってください」と訴えたのに、対応した内科医は新人で、しかも冬でインフルエンザが流行っていたので、「インフルエンザでしょう」と解熱剤を処方され、帰されてしまいました。解熱剤って一瞬効いて、楽になるんです。だから自分でもインフルエンザなのかな、と少し思ってしまいました。しかし、2日経っても、いっこうによくならず、夜中に同じ総合病院へ。
検査の為、採血を試みたのですが、その時はすでに採血した血がすぐ固まってしまうほど、マラリアが進行。重篤な状態になっていました。
すぐに、担当医が市内の総合病院へ問い合わせ、浜松医大に治療薬があることが判明。直ちに取り寄せてもらい、一命をとりとめることができました。2週間入院し、退院しても貧血で1週間ほどは実家で静養しました。
1回目の時も、2回目の時も、熱さえ下がれば、楽になるんですけど、治療薬の作用で極度の貧血状態になることや、副作用の不眠、耳鳴などが辛かったです。
どうぞ、お大事に。御快復をお祈りしております。

fantaさん、お見舞いの言葉ありがとうございます。
息子に伝えておきますね。

お見舞い申し上げます
一日も早く、回復されることを祈っております!
医者と患者が、マラリアに関する知識がないと、大変なことになってしまいますからね。
jujubeさんが、お詳しかったから、よかったですね。

僕の場合は、東大病院でした。

まずはお見舞い申し上げます。
せっかくの日本滞在なのに、入院とは......。でも頼りになるjujubeさんや優しいお母さん、妹さんが傍にいらっしゃるから、きっとすぐに良くなりますよね。
1日も早く治りますように。

himalayaさん、TAKE Cさん、
インターネットでお見舞いの言葉をもらったと息子に伝えたら、とても喜んでいました。

昼過ぎに病院に行くと、疲れた妻をベッドで寝かせて、椅子に座ってテレビを見ていました。
炎症反応(CRP)やマラリア原虫の数はまだ減少していませんが、体感的にずいぶん元気になっていました。
何より熱が36度台に戻ったのが大きいでしょう。
血圧も昨日は85/40くらいでしたが、今日は120/70くらいでした。
笑顔も見せていました。
明後日くらいには退院できるのではないでしょうか。
マラリア疑いの時は、できるだけ早く、検査・治療するに限りますね。

jujubeさん。さぞかし驚かれた事でしょう。でも、本当に重篤にならず良かったですね。息子さんにとって発病は不運でも、両親の元で治療できるのですから、ある意味「良かった」のかもしれませんね。

実は、私も今年の2月頃マラリアに罹りました。とはいっても熱は37.5度位で胃痛と頭痛が激しかったのですが、息子さんと同じように数時間後には熱が下がるという繰り返しでした。3日か4日ほど続いたあと元気になったので放って置いたのですが、再びモプティで同じ事が起こりました。「格安」の言葉に引かれ、ちょっと冗談で病院に行って検査をしてもらったらプラス。薬を飲んだのですが、これまた殆んど副作用もなく治っちゃいました。

その頃、知り合った他の2名も罹患。モプティ以南ではやはり年中マラリアの可能性があるんですね。

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2005年8月 1日 23:56に書いたブログ記事です。

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