日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

猿に居留地を

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朝、みのもんたが司会している番組で、日本全国の猿の被害について紹介していました。
近年、熊、猿などが人の住むところに出てきたのは、土地開発によって、野生動物の生活環境が破壊されたせいだとの指摘。
これに対して、猿(や他の動物たち)が暮らせる森を再生させなければ、という誰かの発言は、「そうだよね」と納得。
まとめ的に、みのもんたが、猿のための「居留地」が必要だというのが持論だと発言。
これは、なんだか納得いきませんでした。

確かにこのままでは、経済的な被害だけでなく、傷害事件も起こってしまうかも知れません。
そうならないように早急な対策は必要でしょう。

しかし、それが「居留地」という対策でいいものか。
猿が暮らせる環境を破壊したのは人間ですよね。
そのためにえさを求めて人の暮らすところまで出てこなければいけなくなった猿は被害者でしょう。
それでも、猿の方が侵入者として一方的に悪者扱いされなければいけないのか。
「猿」だけが、これまで以上に生活に制約を受けなければならないのでしょうか。

かつてのアメリカ先住民や南部アフリカでの黒人の処遇、あるいはUSAの他国への介入のような、強者の論理への違和感を覚えました。

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このページは、Yoshinori FUKUIが2005年9月20日 21:21に書いたブログ記事です。

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