日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

やせがまん

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今日は土曜日ですが仕事でした。
一日中肩が凝って、疲れが取れませんでした。
でも一日の最後に、疲れがすっと癒されました。

夕食後、パリの妹とSkypeで話をしている妻を残し、娘とふたりで娘の好きな書店に行きました。
明日は休日です。
娘も少し夜更かししても大丈夫です。
書店でふたりとも小一時間立ち読み(笑)。
いや、娘は立ち読みじゃないな。
子供のコーナーには、椅子とテーブルがあって座って本が読めます。

私も娘も本を一冊ずつ買い、帰り道にあるカフェへ。
家を出る時はほとんど降っていなかった雨が、カフェについた頃にはまた降り始めていました。
車に一本しか積んでなかった傘を娘に渡すと、頭の上に傘の柄をかざし、
「パパも一緒に入ろう」
「やさしいね」
と言うと、気を良くしたのか、カフェの扉に向かう間にこんな話をしてくれました。

「あのね、今日ママとお買い物に行ったの」
昨晩から、万博スタッフのマリの方がひとり我が家に滞在しているので、マリ料理に使う食材を買い足しに行ったようです。
「荷物がたくさんあったので、お手伝いしたのね」
「"Ça va, pas de problème(大丈夫よ)"ってママに言ったけど、本当はすごく重くて手がとっても痛かった」

ちょっとやせがまんして、病気上がりの妻を気遣った娘をとても誇らしく思いました。
疲れがすっと溶けてしまったように感じました。

家に帰って妻にその話をすると、妻は娘の手をさすり、娘を思いっきり抱きしめていました。

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コメント(1)

心温まるいいお話ですね。
こういう娘がいたら、私もぎゅうっと抱きしめてあげたいし、
すごく誇りに思います。
心が優しいお嬢さんですね。

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このページは、Yoshinori FUKUIが2005年10月15日 22:30に書いたブログ記事です。

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