固有の文化や多文化主義をグローバル化から守るため、各国が保護や助成などの措置を取ることを認めた「文化多様性条約」をユネスコが大多数の賛成で採択したそうです(asahi.com:文化多様性条約、ユネスコ委が採択 米国は反対 - 国際)。
151カ国が賛成、反対は、米国とイスラエルの2か国、オーストラリアと太平洋の島国キリバスが棄権、だそうです。
しかし、文化って固定的なものじゃないですよね。
ひとつの国の中でも、場所や時代によって変化しつづけるものでしょう。
同じように「伝統的」という言葉の意味するものも、実はすごく曖昧で、時代によってそれは大きく違うはずです。
グローバル化に決して賛成ではありませんが、変容しつつある文化を、無批判に固定化・保護する方向に進むことにも大いに疑問を感じます。
それから一国の中でも、ある文化的要素に対して、自分の立場が必ずしもその内側にあるとは限らないでしょう。
単に自国の文化だからと外部のものがそれを保護することが正しいのか・・・
グローバル化の波にのまれないためには、常に自分の文化のエッセンスは何か、問い続けることが一番大切なのではないでしょうか。
具体例がなく、抽象的な話だけですが、ニュースを聞いた瞬間の気持ちを忘れないために書いておきます。
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