天津で、中国で3年ほど働いていらっしゃる日本人部長の話を聞かせていただいた。
今回の中国訪問で一番の収穫はこの方との出会いかも知れない。
マーケティングに関する話しの中で、部長が
「中国では平均をとっても意味がない」
とおっしゃった。
・貧富の差、発展の差、地域格差がある
・それは同時に存在している
・だから平均にあたるそうが多数実在するわけではない
・問題はどこをターゲットにするかということだ
このお話を伺って、ここに、私の感じるサヘルと中国の「近さ」の根っこがあると思った。
私自身、2002年9月23日にこう書いている。
サヘルの雨は、一か所の平均降水量とか、ある地域の平均降水量などを話すことに、あまり意味を持たせてくれません。
(中略)
こんなところでは、平均降水量よりも、少ない時は何ミリ、多い時は何ミリ、何月頃から降り始め何月頃まで降る、ということを知っていることの方が、この地域で長い間営まれた来て農業や牧畜にはずっと役に立ちます。
このような理解があってこそ、サヘルと(そして中国の)実情が見極められ、問題への対処が現実的なものになるのだと思う。
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