機内での1泊を除くと実質ベトナムには2泊3日という短い期間しか滞在できず、スケジュールもきつく、自由な時間がほとんどとれませんでした。
それでも早起きしてのホテルのまわりの散歩、移動中の車内、ちょっとした空き時間に回ったマーケットなどでいろいろ考えさせられる風景を見ることができました。
いつか家族で、もう一度、ベトナムを訪れてみたいと思います。
さて、ベトナムの印象をいくつか。
・朝が早い
ホーチミンでは、日が昇る前から大勢の人たちが町中を移動し始めてます。
季節による違いはあるかも知れませんが、9月初めには5時前にもう町が動き始めていました。
ダカール、バマコ、ワガドゥグよりも朝は早いですね。
・小銭がない
ちょっとした食事をすると何万ベトナムドン(以下ドンと省略)という数字になります。
そのため財布が、その財布を入れているポケットが膨らんでしまいます。
町中でもわりとドルで買い物ができるのですが、おつりがドルとドンの両方できたりします。
その場の雰囲気で適当に下の数字が切り捨てられている感じで、レートの計算がむつかしいですね。
・自転車・バイクが多い
価格的に手に入りにくい自動車でなく、自転車・バイクという市内の交通手段が発達しています。
そのため路上の様子は、ワガドゥグとそっくりでした。
ニワトリが先か卵が先かというような疑問ですが、自転車・バイクという交通手段が発達したからバスのような公共交通手段が発達しなかったのか、バスのような公共交通手段がなかなか導入されなかったから、自転車・バイクが大きく普及したのか。
以前は町が小さかったこと、個人によって行き先がバラバラだったろうことから、町の発展・拡張に足並みを合せて、徒歩→自転車(とシクロ)→バイク、と交通手段が発展してきたんじゃないかなと思いました。
もうひとつの疑問は、個人にとっては価格的になかなか厳しいバイクがこれほどまでに普及したのはなぜかということ。
ブルキナファソの場合は、バイク購入のための特別なローンが設けられたことがその発展に大きく寄与したと聞きましたが、ベトナムの場合は何かきっかけがあったのでしょうか。
この点は聞きそびれてしまいました。
みっつ目の疑問は、日中の交通量の多さ。
バイクが非常に多く走っています。
それも荷物で人だけの移動です。
バイクタクシーも多いのでしょうが(見分け方がわかりませんでした)、それにしてもみんなどこからどこへいくのか、これもしっかり聞いてみる時間がなかったことが残念です。
・外国資本
西アフリカのフランス語圏では、フランス人(大企業)、レバノン人(大企業・中小企業)、モーリタニア人(個人商店)などが、経済的な力を持っている国がすくなくありません。
しかし、ベトナムの場合、華僑も含め、それほど外国資本が強くないようです。
自国人が自国の経済をしっかり握っている姿は羨ましく思えました。
・マーケット
地方もホーチミンもマーケットは通い慣れたダカール、バマコ、ワガドゥグのマーケットそっくりでした。
精肉販売、生鮮魚・野菜販売、布地屋さんなどが立ち並ぶ風景は懐かしいものでした。
ただ、乾燥魚介類と果物は、ベトナムの方が種類が多くて、もの珍しく歩き回りました。
・自然
雨期の訪問でしたが、お湿り程度の小雨しかありませんでした。
雨期らしい雨もぜひ一度体験したかったのですが。
ホーチミン市内にはとても背の高い街路樹があちこち植えられていました。
セネガルのティエス市内の Khaya Senegalensis の街路樹を思い出しました。
木の現地名はme、どうやらTamarindus indica(タマリンド)ということでした。
でも私が知っているタマリンドは、背が低くもっと枝ぶりよく葉がたくさん繁っているんですが・・・
いまひとつ納得しないまま帰国してしまいました。残念!
コメントする