日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

あなたは世界で何番目のお金持ちでしょうか?

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Global Rich List

年収をドル(かポンド)に換算して試してみて下さい。

上のサイトは、「自分は世界で何番目に裕福か」がわかるウェブサイトで知りました。
そこにこのサイトについてのいろいろな説明があります。
西アフリカでも活動しているCAREが協賛しているんですね。

世界中の多くの人に比べれば、日本人がどれほど裕福かわかりますね。

しかし、このサイトの情報も気をつけて考えないといけません。
現金収入という観点からは、このサイトの情報は正しいでしょう。
しかし、サヘルには、現金収入がほとんどない人たちが大勢います。
では、彼らはすべからく貧しいのでしょうか。

そうではありません。
食糧をほとんど自給自足している農民もいます。
ラクダを何百頭も持っているけれど、実質的な現金収入はほとんどない遊牧民もいます。
信用貸が多いところですから、現金がないときにツケで買い物をして、それ相応の家畜で支払うこともあります。
生まれたばかりのラクダ数頭とウシを交換するような物々交換の場合も現金のやりとりはありません。
つまり年収という数字に表れない売買、資産の獲得などがいろいろあるわけです。

ですから現金収入もその国の物価に合わせて相対化した上で、
・その年に得た動産・不動産(穀類や衣類だけでなく、さまざまな「サービス」も含める)
・その年に売った動産・不動産(甲類や衣類だけでなく「サービス」のいろいろな形の報酬も含める)
などを共通の基準でやはり数値に直して上乗せすると
年収よりももう少しだけ正確な比較のあたりになるのではないかと思います。

でももっと言えば、それにたいする労働時間とか、ものに決して換算できないゆとりとかも含めて、「豊かさ」を比較してみたいですね。
そうしたときに、日本で暮らす私たちは、どこに位置するのでしょうね。

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コメント(1)

はじめまして。この記事に、引用させていただきました〜

GDPなどと同じく、豊かさにも、『名目』と『実質』があるのかもしれませんね! まして、日本人(と、一般化せず、自分のことに限定しても)『心』の豊かさは、かなり低水準かも(汗

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このページは、Yoshinori FUKUIが2003年9月23日 13:27に書いたブログ記事です。

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