日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

映画「らくだの涙」

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娘が小学2年生の時、国語の教科書に「スーホの白い馬」というモンゴルの物語がありました。
娘と一緒に読んで、私は泣いてしまいました。
この「スーホの白い馬」は、モンゴルの民族楽器「馬頭琴」がどうやって作られたかというお語ですが、馬頭琴発祥の物語はほかにまだ10以上もあるそうです。

その中のひとつに、

風にかすれる馬のしっぽの毛の音を聞いて、風が奏でる音を人が奏でたらどうなるだろうと楽器を作ってみた。
その楽器の音色を聞くと、乳を与えるのをいやがっていた母ラクダが、目から大粒の涙をこぼし、乳を飲ませ始めた。

というのがあります。

この物語にちなんだ映画が「らくだの涙」(英題"The story of the weeping camel")です。

モンゴル南部に暮らす4世代の遊牧民一家は、厳しい冬が過ぎると暖かな春と共にらくだの出産時期を迎え、毎日大忙しです。ある日、若い母らくだが難産の末、白い子らくだを産み落としました。しかし、その母らくだは初めての出産で苦しんだショックからか、子らくだへ乳をあげようとしません。心配した家族は、"伝説の音楽療法"で母らくだの母性を呼び覚まし傷ついた心を癒すため、遠い町から馬頭琴の演奏家を連れて来ることにしました。果たして、母らくだは子らくだを受け入れることができるでしょうか…

出典:らくだの涙

この映画が、早く名古屋にも来ないかな。
妻と娘と一緒に見に行きたいと思います。
妻にはモンゴルの遊牧の暮らしを、娘には馬頭琴の形と演奏を見せてあげたいです。

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コメント(2)

素晴らしい映画でした。
らくだの鳴き声をはじめて聞きました。
かなりおとなしい動物かと思ったら、怒るのですね(笑)
ノンビリ始まりましたが、これは、最後には正座でした。

ラクダって、「かなり」強情です。
怒ると噛みついたり、反芻しているものをゲロッと吐き出したり・・・
とくに発情期の雄ラクダは、口から泡を飛ばして興奮してるときは、怖いですよ〜。

でも飼い主はちゃんと知っていて、他の人とはっきり区別していますね。
ああ、ラクダに乗りたいっ!

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このブログ記事について

このページは、Yoshinori FUKUIが2005年6月23日 13:20に書いたブログ記事です。

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