日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

みんなちがって、みんないい

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昨日車の中で、娘が詩を暗誦してくれました。

わたしと小鳥とすずと

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地べた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

恥ずかしいですが、この詩を聞いたことがありませんでした。
調べてみると26歳で夭折された金子みすずさんという詩人の有名な詩でした。

この詩を聞いて、まず思い浮かべたのは「世界にひとつだけの花」でした。
それから「あなたがたには,あなたがたの宗教があり、わたしにはわたしの宗教がある」というクルアーン(コーラン)の一節です。

これらの意味するところを、娘や妻と話しました。
自分に自信を持ち、同時に他者を認める気持ちを忘れずにいたいと思います。
みんながそんな気持ちを持てればいいですね。
世界中がひとつにならなくてもいい。
自分と違う他者を認め、共存できるようになれば、戦争やテロの悲劇はずっと少なくなるでしょう。

娘の詩の暗誦は、その成長を、驚き、嬉しく感じた瞬間でした。
娘から学ぶことが、だんだん増えていくのでしょう。
それこそが、親としてのかけがえのない喜びですね。
子どもの言葉や行動に、素直に耳を傾けられる父親でありたいと思います。

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このページは、Yoshinori FUKUIが2005年7月17日 05:37に書いたブログ記事です。

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