日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

免疫、耐性、日焼け、発汗作用

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お風呂場で、娘となぜかばい菌の話をしていて

娘「体の中から悪いものがぜんぶなくなるといいね」
私「うーん、どうかな」
「予防注射って知ってるよね?あれはね、弱いけど病気のもとを体に入れるんだよ。そうすると体が、その病気の弱点を調べて、病気に負けないお薬みたいなものを体の中で作るんだ。」
娘「えーっ!病気を注射するの?!」

私「そう。すごく弱いのをね。一度も病気が体に入らないとお薬が作れない。そうすると、強くて悪い病気が初めて体に入った時に負けちゃうかも知れないよ」
「だから、いつもすごくきれいなところだけにいると、悪い病気のお薬が体の中にぜんぜんないから、もし病気が体に入ってきたら、なかなかやっつけられない。生まれてから死ぬまでずっときれいなところにいればいいけど、それは難しいだろうね」
「世界一周するなら、いろいろなところに行くわけだから、病気に強くないといけないよね」
「きみは小さい時からアフリカに行ったりしているから、けっこう強いと思うよ」
娘「え、そうかな!」
私「人間の体は、しばらく大変なところにいると、それに慣れることができるみたいだよ。あんまりひどいところだとだめだけど」
「きみは日焼けしてもぜんぜん皮が剥けないよね。それもアフリカの暑い太陽に皮膚が慣れたからじゃないかな」
娘「私ね、それから、お友達みたいに汗がたれないの。ぜんぜん」
私「それもすごいね!小さい時にずっと暑いところにいたから、汗の出る穴がたくさんあるんだろうね」
娘「穴がたくさんあるといいの?」
私「汗は暑い体を冷たくするクーラーみたいなものだよ。汗の出る穴がたくさんあるのは、体に強いクーラーがあるのと同じ。だから暑いのに強いんだよ」
「暑いのと病気に強いのは、生まれつきかもしれないけれど、アフリカにいたからもっと強くなったんじゃないかと思うよ。アフリカに行って良かったかな」
娘「そうだね。私、寒いのも強いと思うよ。48℃くらいから−30℃まで大丈夫だと思うな」
48℃くらいという微妙な数字は、マリの北に行った時に娘に教えたその日の気温です。
よく覚えているものです。
−30℃は、水族館とか遊園地にある北極だか南極ルームで体験した温度です。

私「でも日差しが強い日は、ちゃんと帽子を被って出掛けようね。年をとってから染みになったり、ガンになったりするから、怖いよ」
娘「はーい」

ずいぶんいい加減な説明だが、アフリカに行ったことをポジティブに捉えてくれたようです。
ところで、暑さには、私よりずっと強い娘ですが、風呂の中では私の方が熱さに強いです。
娘はぬるま湯みたいな38℃より熱い風呂は苦手です。
ちょっと父親の威厳が守れたかな(ちがうか)

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このページは、Yoshinori FUKUIが2005年8月29日 04:07に書いたブログ記事です。

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