日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

マリの民族衣装

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息子がマリから、マリの民族衣装を持ってきてくれました。
今回のTinariwenのコンサートでは、これを着ました。

日本で、マリの民族衣装を着る機会はあまりないですから、せっかく持ってきてくれた衣装が役に立って良かったです。
日本人でも女性なら、夏場に「ファッション」で西アフリカの民族衣装を日本で着ることもできるでしょうが、男性は、西アフリカの民族衣装をおみやげで買ってきた人でも、恥ずかしくて人前ではなかなか着られませんよね。
といいつつイベントがあるとターバンを巻いて、これを着ている私はかなり変・・・

マリの民族衣装さて、大きなブーブー(タマシェク語ではアナカッバ)を着るとき、その下に同じ生地のシャツ(タナカッバトゥ)を着るんですが、息子が持ってきてくれたシャツの留め具が、ボタンじゃなくてベルクロ(マジックテープ)でした。
これは、マリの服飾の時代の流れを感じて、かなり感動しました。
確かに便利ですが、耐久性はボタンとどちらが上なんでしょうね。

伝統的な衣装にこういう自由な発想をするなら、今度タナカッバトゥを作ってもらうときは、トンボ玉のボタンをつけてもらおうかと思います。
とてもマリ風でおもしろいと思いませんか?

あ、トンボ玉で思い出しました。
愛知万博のマリの土産物売り場にとてもたくさんのトンボ玉が売られています。
安いものから、かなり古くて貴重なものまであるようです(といっても、トンボ玉に詳しくないのでよく知りません)。
トンボ玉に興味のある方は、買う買わないは別にして、日本でたくさんのトンボ玉を見ることができるいい機会だと思います。

もうひとつ、上で触れたタナカッバトゥ(シャツ)で思い出したこと。
タナカッバトゥ(シャツ)はアナカッバ(ブーブー)の女性形です。
タマシェク語では、同じようなもので、より小さいものを女性形で表すことがよくあります。
フランス語でも
boul : boulette
maison : maisonette
poul : poulette
のように-etteという接尾詞によって女性名詞化する表現がありますよね。
似たものを女性形で表すというのは、いろいろな言語で共通しているのでしょうか。

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このページは、Yoshinori FUKUIが2005年9月 4日 06:38に書いたブログ記事です。

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