日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

人の移動と慈雨の影響

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ReliefWeb » Maps Preview » Displaced populations in West Africa
2005年10月1日付の西アフリカの難民(displaced polulation)の報告。
西アフリカ全土で約132万人が難民化している。
コートジボワールは545,100人中500,000人がデータ整理中、リベリアも115,380人中100,000人がキャンプ内でデータ整理中など、政情が混乱している地域で集計が難しいのはわからなくもないが、ブルキナファソで366,606人中365,979人がデータ整理中というのは???

Early Warning Web Service, Drought Watch
2005年10月11日付の情報。
西アフリカは、今年はどの国でも雨に恵まれ、その後の収穫も順調な様子。

Early Warning Web Service, Locust Watch
2005年11月3日付で、西アフリカで規模は大きくないが、バッタが繁殖しているとの報告。

1番目の西アフリカ内での人々の移動と、2番目の豊かな雨という状況は、複合的な問題をもたらした。

コレラの蔓延だ。
今夏、ギニア、ギニアビサウ、セネガル、ニジェール、ブルキナファソ、マリ、モーリタニア、リベリアの8か国で、感染者42,000人以上、死者700人以上という状況になった。
まだ断続的にコレラの発生は続いている。
このような事態を受け、国連は西アフリカ6か国への、320万USドルの支援をドナー国に要請した。
西アフリカでの雨期後のコレラの発生は、乾期の黄熱病の発生同様に例年のことだが、今年は例外的な大雨の影響もありコレラの蔓延が著しく、国連によるドナー国へのコレラ対策への支援要請はこれが初めてのことらしい。

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このページは、Yoshinori FUKUIが2005年11月 9日 03:51に書いたブログ記事です。

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